ハズ ドゥルール氏は、今後公開予定のショート フィルム『Battlesuit』のリアルタイム グラフィックス制作に、Quadro RTX を搭載した Razer Blade ノート PC と Unreal Engine を活用

世界中の映画スタジオが、驚異的なグラフィックスを以前よりも早く制作するためにリアルタイム技術を採用しています。

現在、インディペンデントの制作プロフェッショナルが、それと同じ機能を持ち、素晴らしいビジュアルをどこでもデザインできる能力を愛用しています。この性能は、強力な NVIDIA RTX Studio のノート PC とモバイル ワークステーションによって実現されています。

映画制作者のハズラフ 「ハズ」 ドゥルール (Hasraf “HaZ” Dulull) 氏は、テレビ番組や映画、アニメーションのプロジェクトで、脚本、監督、プロデュースを手がけています。Netflix で配信されているインディーズの SF 映画『The Beyond』などの作品に携わり、ディズニーのミニシリーズ『Fast Layne』ではエピソード監督を務めました。最近、ドゥルール氏は、グラフィック ノベル『Theory』を原作とするアニメーション シリーズのパイロット版エピソード、『Battlesuit』を手がけています。

わずか 4 か月で、しかも少人数のチームでプロジェクトを形にしなければならなかったドゥルール氏は、Quadro RTX を搭載した Razer Blade 15 Studio Edition ノート PC を使ってリアルタイム レイ トレーシングの力を活用し、アニメーションの全エピソードを Unreal Engine で制作しました。

Quadro RTX がモバイルに力をもたらす

ドゥルール氏のメインの作業場は自宅のスタジオであり、そこはチームにリモートで連絡を取るのにも使われています。しかしこのパイロット版では、コンパクトでありながら、印象的なグラフィックスの力も引き出せて、アニメーションに仮想の映像制作技術を使えるような環境が必要でした。

Quadro RTX 5000 グラフィックス カードを搭載したスリムな Razer Blade 15 Studio Edition ノート PC によって、ドゥルール氏は、ショットのアイデアを素早く簡単にデザインして試せる柔軟性、スピード、パワーを手に入れました。

あるシーンでは、迫力のあるアクション シーケンスが必要だったため、ドゥルール氏は Glassbox の DragonFly を仮想カメラとして使いました。DragonFly は Unreal Engine に対応しているため、ドゥルール氏はチームから受け取ったアニメーションを撮影し、最終的な映像を制作するためにさまざまなショットを素早く撮影することができました。

DragonFly は Wi-Fi 経由で直接 Razer ノート PC に接続されており、アニメーションはリアルタイムで再生され、カメラ ビューポートにストリーミングされます。

ドゥルール氏は、大変な量のジオメトリ、効果、ライティングを含むシーンを常にノート PC で処理していました。標準的な VFX (視覚効果) ショットは 100 フレームで構成されていますが、ドゥルール氏のシーンの中には 700 フレームに及ぶ長さのものもありました。Quadro RTX を使用して、リアルタイム レンダリングを採用し、最終的なグラフィックスを Unreal Engine で制作しました。

ドゥルール氏は次のように述べています。「従来の CGI アニメーションは、複数のパスをレンダリングして後で合成するなど、工程に多数のワークフロー ステップが含まれるため、コストがかかることがあります。しかし Quadro RTX のおかけでリアルタイム レンダリングが使えるようになり、あらゆるショットを最後のピクセルに至るまで Unreal Engine で制作できました。カラー グレーディングを除けば、合成やポストプロセッシングの必要もありませんでした。見ているとおりのものが得られますから」

より多くの時間をスタイルとイテレーションにかける

概念実証や『Battlesuit』のようなパイロット版に取り組んでいるとき、映画制作者はアニメーションやグラフィックスを配信ネットワークやスタジオに受け入れられるレベルにする必要があります。従来のやり方では、プロジェクトのスタイルがどう見えるかのアイデアを得るために、チームはストーリーボードやモックアップを作成します。

しかし GPU レイトレーシングを使えば、映画制作者はスタイルをリアルタイムで見つけることができます。『Battlesuit』では、ドゥルール氏は Unreal Engine に入り込んで、1 人でさまざまなスタイルを検討しました。他のアーティストにシェーダーやムード ボードの作成を頼んだり、メモやコメントを何度もやりとりしたりする必要はありませんでした。

ドゥルール氏は次のように述べています。「映画の中にいるとき、私たちはさまざまなスタイルを試して遊び、実現したい見た目を見つけることができました。外観をリアルタイムで検討し変更するのが簡単で、これは NVIDIA GPU がなければできなかったことです」

また、シーンや画像のレンダリングを待つ必要がなく素早く変更を加えることができるので、ドゥルール氏は好きなだけイテレーションを行うこともできました。最終的な作品を納品するまで、修正やショットの微調整を行うことができたのです。

リアルタイム レイ トレーシングの力を手に入れたことで、ドゥルール氏はグラフィックのクオリティを望みのままに追求し、思い描いたとおりのアニメーション映画を、制作上の妥協をすることなく素早く実現できました。

『Battlesuit』はこちらからご覧いただけます。

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