エージェント型 AI アプリケーションを構築できる新しい NVIDIA AI Blueprint によって、企業はどんな場所でも業務を自動化できるようになります。
ブループリントを使用することで、開発者はカスタム AI エージェントを構築して展開できます。展開された AI エージェントは、リーズニング、プランニング、アクションを実行して大量のデータを素早く分析し、動画、PDF、その他の画像からリアルタイムのインサイトを要約して蒸留できる、いわば「ナレッジ ロボット」として機能します。
エージェント AI のオーケストレーションおよび管理ツールを提供する CrewAI、Daily、LangChain、LlamaIndex、Weights & Biases といった主要なプロバイダーは、NVIDIA と連携して、NVIDIA NIM マイクロサービスや NVIDIA NeMo などの NVIDIA AI Enterprise ソフトウェア プラットフォームを自社のプラットフォームに統合するブループリントを構築しています。エージェント型 AI 向けのパートナー ブループリントの新しいカテゴリを構成するこれらの 5 つのブループリントにより、開発者があらゆる業界を変革する次世代の AI アプリケーションを作成するための構成要素がもたらされます。
パートナーのブループリントに加えて NVIDIA からも、PDF からポッドキャストを作成できる独自の新たな AI Blueprint や、動画検索と動画要約ができる AI エージェントを構築できるブループリントを発表しました。また、これらに加えて発表された 4 つの NVIDIA Omniverse Blueprint によって、開発者はフィジカル AI 用のシミュレーションに対応するデジタル ツインをより簡単に構築できるようになります。
AI エージェントを迅速に実稼働させたいエンタープライズを支援するため、Accenture は AI Refinery for Industry を発表しました。これは NVIDIA AI Enterprise 上で構築され、NVIDIA NeMo、NVIDIA NIM マイクロサービス、および複数の AI Blueprint が搭載されています。
Accenture AI Refinery と NVIDIA の性能を活用した AI Refinery for Industry のソリューションにより、エンタープライズは自動車、テクノロジ、製造、消費財などの分野でエージェント型 AI を迅速に立ち上げることができます。
エージェント型 AI のオーケストレーション ツールがエージェントのシンフォニーを指揮
エージェント型 AI は、生成 AI の進化における次の波を象徴するテクノロジです。エージェント AI により、アプリケーションは単純なチャットボット インタラクションに留まらず、高度なリーズニングとプランニングを通じて、複数のステップから成る複雑な問題に取り組むことができます。NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) が CES の基調講演で説明したように、エンタープライズ AI エージェントは、業界の垣根を越えて前例のないインテリジェンスと生産性を生み出すトークンを生成する AI ファクトリーの中心的存在になるでしょう。
エージェント型 AI のオーケストレーションは、連携して動作する複数の AI エージェントを管理、監視、調整するために設計された高度なシステムであり、エンタープライズ エージェント型 AI の信頼性の高いシステムを開発するための鍵となります。NVIDIA パートナーによるエージェント型 AI オーケストレーション レイヤーは、AI エージェントが効果的に連携するために必要な接着剤の役割を果たします。
エージェント型 AI オーケストレーションの主要なパートナー企業が現在提供している新しいブループリントは、NIM マイクロサービスや NVIDIA NeMo Retriever などの NVIDIA AI Enterprise ソフトウェアと統合されています。以下に挙げるこれらのブループリントによって、検索精度を高め、エージェント ワークフローの遅延を短縮しています。
- CrewAI は、ソフトウェア開発のコード ドキュメントのブループリントに、新しい Llama 3.3 70B NVIDIA NIM マイクロサービスと NVIDIA NeMo Retriever を組み込んだ NIM マイクロサービスを使用しています。このブループリントは、コード リポジトリを包括的でナビゲートしやすい状態に維持するのに役立ちます。
- Daily の音声エージェント ブループリントは、同社のオープンソース Pipecat フレームワークを搭載しており、NVIDIA Riva の自動音声認識および音声合成 (TTS) NIM マイクロサービスと、Llama 3.3 70B NIM マイクロサービスを使用して、リアルタイムの対話型 AI を実現します。
- LangChain は、構造化レポート生成ブループリントに Llama 3.3 70B NVIDIA NIM マイクロサービスを追加しています。LangGraph 上に構築されたこのブループリントでは、ユーザーがトピックを定義し、アウトラインを指定してエージェントがウェブで関連情報を検索するようにガイドし、指定された形式でレポートを返すことができます。
- LlamaIndex のブログ作成用ドキュメント リサーチ アシスタント ブループリントは、NVIDIA NIM マイクロサービスと NeMo Retriever を活用しており、コンテンツ クリエイターが高品質のブログを作成できるよう支援します。NeMo Retriever によるエージェント駆動型の検索拡張生成 (RAG) を利用して、情報源の引用を含めた魅力的なコンテンツを自動的にリサーチ、要点説明、生成できます。
- Weights & Biases は、Llama 3.1 70B NIM マイクロサービスを搭載した AI 仮想アシスタントの AI Blueprint に W&B Weave の機能を追加しています。このブループリントは、デバッグ、評価、反復、プロダクション パフォーマンスの追跡、および人間のフィードバックの収集プロセスの効率化を図ることで、エージェント AI アプリケーションの構築と展開のためのシームレスな統合とより迅速な反復をサポートします。
多数の複雑な PDF を要約しながら、専有データを安全に保つ
財務レポートから技術研究論文まで、毎年何兆もの PDF ファイルが生成されています。そのため、情報を常に最新の状態に保つという課題に終わりはありません。
NVIDIA の PDF to podcast AI Blueprint は、開発者が長くて複雑な複数の PDF を AI 生成の読み上げデータに変換する方法を提供します。これにより、専門家、学生、研究者は、ほぼすべてのトピックについて効率的に学習でき、重要なポイントを素早く理解できるようになります。
NIM マイクロサービスと音声合成モデルをベースに構築されたこのブループリントにより、開発者は PDF から画像、表、テキストを抽出し、簡単に理解できる音声コンテンツにデータを変換するアプリケーションを構築できます。しかも、そのデータの安全性も維持されます。
たとえば開発者は、文脈を理解し、重要なポイントを識別して簡潔な要約を生成し、自然な声でナレーションされたモノローグまたは会話スタイルのポッドキャストに変換する AI エージェントを構築できます。これによりユーザーは希望する速度で情報を取り入れることができるため、時間効率の良い魅力的な方法を得ることになります。
エージェント型 AI Blueprint のテスト、プロトタイプ作成、実行をワンクリックで
NVIDIA Blueprint により、世界中の 2,500 万人を超えるソフトウェア開発者が、さまざまな業界のアプリケーションに AI を簡単に統合できるようになります。また、エージェント AI アプリケーションの構築と展開のプロセスが簡素化され、高度な AI 統合がこれまで以上に利用しやすくなります。
開発者は、たった 1 回のクリックで、新しいエージェント型 AI Blueprint を NVIDIA Launchable として構築し、実行できるようになります。Launchable により、定義済みの構成がなされた開発者環境にオンデマンドでアクセスでき、ワークフローをすぐにセットアップできます。
Launchable には開発に必要なすべての要素が備わっているため、手動での構成やオーバーヘッドは不要で、一貫性のある再現可能なセットアップを実現します。そのため、プロトタイプ作成から展開まで、開発プロセス全体の効率が向上します。
企業は、Dell Technologies、Hewlett Packard Enterprise、Lenovo、Supermicro などのデータセンター プラットフォームで NVIDIA AI Enterprise ソフトウェア プラットフォームを使用してブループリントを本番環境に展開できるほか、Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azure、Oracle Cloud Infrastructure のアクセラレーテッド クラウド プラットフォームでブループリントを実行できます。
Accenture と NVIDIA が AI Refinery for Industry で迅速な導入を実現
Accenture が発表した新しい AI Refinery for Industry には各業界向けの 12 種類の新しいエージェント ソリューションが備わっています。AI Refinery for Industry は NVIDIA AI Enterprise ソフトウェアで構築され、Accenture NVIDIA Business Group から提供されます。各業界に特化したこれらのエージェント ソリューションには、消費財など各種サービス向けの収益成長管理、ライフ サイエンス向けの臨床試験コンパニオン、産業資産のトラブルシューティング、B2B マーケティングなどのソリューションが含まれます。
AI Refinery for Industry が提供する、事前構成されたコンポーネント、ベスト プラクティス、および基本要素は、AI エージェントの開発を迅速に進めるために設計されています。これらは、業界のニーズに合わせてカスタマイズされた専門的な AI ネットワークを構築するためのツールを組織に提供します。
Accenture は、今年末までに 100 を超える AI Refinery for Industry エージェント ソリューションをリリースする予定です。
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