NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) が AI との共生について語り、ServiceNow が未来の AI アバターを通じて、NVIDIA AI ソフトウェアを実装した生成 AI の体験を披露しました
水曜日、ラスベガスで開催された Knowledge 24 カンファレンスの基調講演で、ServiceNow がNVIDIA とともに、未来的な AI アバターのデモを披露し、NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) は「AI の流れに乗るのは今」と発言しました。
「10 年ごとに 100 万倍のスピードで進歩するものがあれば、あなたは何をすべきでしょう?」とフアンは問いかけ、AI の急速な進歩に言及しました。「最初にすべきことは、列車を横から眺めているのではなく、列車に乗り込むことです。列車のなかでは、進歩はそれほど早く感じられないからです」
NVIDIA AI Enterprise ソフトウェアでいずれも利用可能な、NVIDIA NIM 推論マイクロサービス、NVIDIA Avatar Cloud Engine (ACE)、音声とアニメーションの生成 AI テクノロジを基に構築されたこのデモは、AI の発展によって最先端のデジタルアバターとのコミュニケーションが実現し、顧客サービスにおけるインタラクションに革新をもたらす可能性があることを明らかにしました。
デモでは、インターネット接続が遅いために苦労している顧客が、デジタル アバターと対話する様子が映し出されました。AI カスタマー サービスのアバターが助けに現れ、問題点をすばやく診断して、インターネット接続を高速化するためのオプションを案内するとともに、顧客のクレジット カード番号を確認し、その後すぐに顧客のインターネット接続をアップグレードしていました。
この未来的なデモは、世界中の労働者を支えるようになると期待される最新のエンタープライズ向け生成 AI のテクノロジの進歩を知りたいと望む、数千人のカンファレンス参加者の前で行われました。
ServiceNow の最高執行責任者である Chirantan “CJ” Desai 氏とのステージ上での対談にて、フアンは次のように述べました。「私たちは、ごく少数の人にしか扱えなかった指示主導型のコンピューター コーディングから、意思があれば誰かとつながれる、意思主導型のコンピューティングへと向かっています」
これは、ServiceNow と NVIDIA との協業の進捗を示す、わかりやすい例となっており、両社は、IT サービス、人事、カスタマー サポートなどのさまざまな機能を網羅した、より魅力的で、パーソナルなサービス体験を生み出そうとしています。
今回のデモは、エンタープライズ オペレーションにおける堅牢な生成 AI 能力の構築で協業するという両社の計画に基づくものであり、NVIDIA ACE と NVIDIA NIM マイクロサービスが活用されています。
これらのアバターは、デジタル インタラクションに人間らしさを加えるように設計されており、顧客の思いを理解し、効率的なサポートを提供することによってカスタマー エクスペリエンスを高めることができます。
また、自動音声認識とテキスト読み上げのための NVIDIA Riva、フェイシャル アニメーションを実現する NVIDIA Audio2Face、ならびに高品質なビジュアル出力をもたらす NVIDIA Omniverse Renderer が実装されています。
ServiceNow と NVIDIA は、AI アバターをさらに活用して、ビジュアル インタラクションを好むユーザー向けの新たなコミュニケーション オプションを提供するための方法を生み出そうとしています。
こちらのリンクから、フアンと Desai 氏が Knowledge 24 の基調講演でデジタル アバターのデモを行っている様子をご視聴ください。