NVIDIA 、Omniverse Enterprise のメジャーアップデートをリリース

by Brian Harrison · January 5, 2023

3D 作成の強化

Omniverse エコシステムは拡大しており、チームが 3D ワークフローを向上させ、リアルタイムで物理的に正確なシミュレーションの新しいレベルに到達できる機能とツールが増えています。最新の追加機能は次のとおりです。

新しいコネクタ： Omniverse Connectorsにより、異種の 3D アプリケーション間でよりシームレスに接続されたワークフローが可能になります。新しい Adobe Substance 3D Painter、Autodesk Alias、PTC Creo、Kitware の Paraview Omniverse Connectors が Omniverse Enterprise でサポートされるようになりました。ユーザーは、NX Software で作成されたデータを Siemens Digital Industries Software から簡単に書き出すこともできます。
Omniverse DeepSearch：現在一般提供されているこの AI を活用したサービスにより、チームは自然言語または 2D 参照画像を使用して、非常に大規模でタグのない 3D データベースを直感的に検索できます。これにより、以前は扱いにくかったデジタルバックロットや検索機能のないアセットコレクションの大きな潜在的価値が解き放たれます。
Omniverse Farm：完全に刷新されたユーザーインターフェイスにより、使いやすさとパフォーマンスが向上し、Kubernetes がサポートされます。
Omniverse Cloud： Enterprise Nucleus Server、Replicator、Farm、Isaac Sim for AWS の新しいクラウドコンテナにより、企業は世界中に分散したチームをより柔軟に接続および管理できます。 AWS のセキュリティ、ID、およびアクセス管理の制御により、チームはデータの完全な制御を維持することができます。コンテナは現在、 NVIDIA NGC で利用できるようになりました。

3D 世界を構築するためのコアコンポーネントの強化

Omniverse Enterprise は、最大限の柔軟性と拡張性を実現するように設計されています。これは、クリエイター、デザイナー、研究者、エンジニアが、ツール、アセット、プロジェクトをすばやく接続して、共有仮想空間でコラボレーションできることを意味します。

Omniverse Enterprise は、次のようなプラットフォームのコアコンポーネントにアップデートを提供します。

拡張機能、アプリ、マイクロサービス、またはプラグインを構築するための強力なツールキットである Omniverse Kit SDKにより、新しいテンプレートと開発者ワークフローを使用して高度なツールと Omniverse アプリケーションをこれまで以上に簡単に構築できるようになりました。
大規模な USDベースのワールドを構成するためのリファレンスアプリである Omniverse Createは、NVIDIA DLSS 3 とマルチビューポートのサポートが含まれるようになり、Omniverse Enterprise ユーザーは非常に大規模で複雑なシーンをスムーズに操作可能になりました。
3D シーンをレビューするためのリファレンスアプリである Omniverse View が、レビューと承認の実行のみに特化し、合理化されました。マークアップ、注釈、測定、シンプルなナビゲーションなどを含む新しい共同作業、リアルタイム、インタラクティブ機能により、関係者のプレゼンテーションがこれまで以上に簡単かつインタラクティブになります。
データベースおよびコラボレーションエンジンである Omniverse Nucleus には、サーバー上のアトミックチェックポイントを処理する拡張バージョンコントロールなど、改善された IT 管理ツールが含まれるようになりました。更新された大容量ファイル転送サービスにより、ユーザーはオンプレミスまたはクラウド内のサーバー間でファイルを移動して、ハイブリッドワークフローを活用できます。また、AWS 上の Enterprise Nucleus サーバーの新しいセルフサービス展開手順が利用可能になり、顧客はクラウドで Nucleus を展開および管理可能になりました。

Omniverse Enterpriseを導入した顧客の声

世界中の多くの顧客が、Omniverse Enterprise で強化された 3D ワークフローを経験しています。

世界最大級のマーケティングおよび広告代理店ネットワークの 1 つである電通インターナショナルは、完成したプロジェクトを一元管理し、コラボレーションとシームレスな作業を可能にするソリューションを常に探しています。

電通のクリエイティブテクノロジバイスプレジデントであるメロディジーター（Melody Jeter）氏は次のように述べています。「さまざまな場所にいて、さまざまなツールを使用する複数のアーティストが協力できることには大きな価値があり、NVIDIA Omniverse Enterprise はそれを可能にします。このコラボレーションは、手間にかかるファイル転送という困難な課題に取り組んでいます。現在、ワークフローはすべてライブでリアルタイムに同期されています」

Omniverse Enterprise で現在のパイプラインを強化することに加えて、電通は、Omniverse ACE やAudio2Faceなどのソフトウェア開発キットを使用して、NVIDIA ジェネレーティブ AI を 3D デザインパイプラインに組み込むことを検討しています。

ドイツの高級自動車メーカーであるメルセデス・ベンツは、世界各地の拠点で Omniverse Enterprise を使用し、製造および組立施設の設計、計画、最適化を行っています。生産環境を忠実に再現したデジタルツインを開発することで、世界中に分散したチームが、リアルタイムでコラボレーションし、意思決定を加速、無駄を減らしてエネルギー消費を減少させ、品質を継続的に向上させる機会を特定するための新しい能力を切り開くことができます。

Zaha Hadid Architects（ZHA）は、世界で最も特異な建築設計を手がけてきた有名な建築設計事務所です。 ZHA は、最先端のテクノロジを駆使して、変革をもたらす文化、企業、居住空間の創造に注力しています。 Omniverse Enterprise の使用で、チームはワークフローを加速および自動化を実現し、プラットフォーム内でカスタムツール開発することも可能になります。

Zaha Hadid Architects のアソシエイトディレクターであるシャジェイブーシャン（Shajay Bhooshan）氏は次のように述べています。「私たちは NVIDIA と協力して、Omniverse をテクノロジスタックの接続インフラストラクチャとして組み込んでいます。私たちの目標は、プロジェクトのさまざまな段階で設計意図を維持し、生産性を向上させることです。私たちは、NVIDIA Omniverse が、アイデアから納品まで進化する際に、バージョン管理にとらわれず、設計データの信頼できる唯一の情報源となるプラットフォームを作成するという私たちの取り組みに対して、重要かつ支援的な役割を果たすことを期待しています」

NVIDIA Omniverse Enterprise は、BOXX Technologies、 Dell Technologies、 Z by HP およびLenovo、および Arrow、ASK、PNY、Leadtek などのチャネルパートナーからサブスクリプションで入手できます。このプラットフォームは、NVIDIA 認証の RTX 対応デスクトップ、モバイルワークステーション、およびサーバーで実行するように最適化されており、NVIDIA RTX Ada 世代のシステムを新たにサポートしています。

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