さらに、WATCHHOLLIE が NVIDIA GeForce RTX GPU を活用したライブ配信の秘密を大公開
本ブログは、注目のアーティストを称え、クリエイティブ活動のヒントやコツを説明し、NVIDIA Studio テクノロジがクリエイティブ ワークフローを加速する様子を毎週紹介する「In the NVIDIA Studio」シリーズの最新号です。
In the NVIDIA Studio は、Open Broadcaster Software (OBS) Studio の 10 周年と OBS 28.0 ソフトウェア リリースを歓迎します。さらに、人気の配信者の WATCHHOLLIE が OBS と GeForce RTX 3080 GPU を搭載した 1 台の PC 環境で、どうやってライブ配信をレベルアップさせているのかを紹介します。
本日以降に提供される OBS のリリースでは、AI を活用した NVIDIA Broadcast のバーチャル背景とルーム エコー除去エフェクトのネイティブ統合のほか、高効率のビデオ コーディング (HEVC または H.265) と ハイダイナミック レンジ (HDR) のサポートなどの新機能がライブ配信者に提供されます。
また、NVIDIA は Google と協力して、NVIDIA Encoder (NVENC) を使用した YouTube への HEVC および HDR コンテンツのライブ配信を可能にしました。NVENC は、ゲームからコンピューティング リソースを奪うことなくビデオ エンコーディングを処理する、GeForce RTX GPU 上の専用ハードウェアです。
OBS の至福
OBS 28.0 では、GeForce RTX を使う配信者向けの 2 つの NVIDIA Broadcast 機能を含む、多数のアップデートと改善が施されています。
AI を活用したバーチャル背景は、物理的なグリーン スクリーンを必要とせずに背景の除去、置き換え、またはぼかしを実現する機能です。ルーム エコー除去は、配信セッション中の不要な反響音を除去する機能で、デスクトップ マイクを使用する場合や部屋の反響が大きい場合に便利です。この 2 つのエフェクトのほか、ノイズ除去も OBS 内でフィルターとして用意されているため、ソースごとに柔軟に適用できます。
OBS 28.0 の HEVC サポートは、ビデオの圧縮率を 15% 向上させます。ハードウェアベースの HEVC エンコーダー向けに特別に実装されることにより、ユーザーはコンテンツを録画し、YouTube などの対応プラットフォームへ、より高画質のコンテンツの録画や配信が可能になりました。
また、今回のアップデートでは、ディスプレイの明暗の範囲が広がり、驚くほどの鮮やかさが加わり、映像品質が大幅に向上する、HDR による録画と配信も可能になりました。
従来、10 ビットまたは 12 ビットの HDR コンテンツを 8 ビットで録画する場合、色が沈んで見えるため、HDR 機能をオフにしなければなりませんでした。今回のアップデートにより、ユーザーは HDR をオンにしたまま、SDR とフル HDR のどちらで録画または配信するかを決めることができます。
HDR ディスプレイの普及に加え、多くのゲームを仮想 HDR モードで表示できる Windows 11 の新しい自動 HDR ツールの登場に伴い、より多くのユーザーが今回のアップデートの恩恵を受けることができます。
YouTube Live は、HEVC および HDR 配信に初めて対応したプラットフォームの 1 つです。YouTube Live の配信者は、ほんの数回クリックするだけで、より高画質な配信を視聴者に届けることができます。
セットアップは素早く簡単に行えます。具体的な手順については、『NVENC OBS ガイド』の「Recording and Streaming with HEVC and HDR」のセクションを参照してください。
WATCHHOLLIE とライブでつながろう
WATCHHOLLIE は、チャンネルを始めたとき、コンテンツ制作のやり方を一から学ばなければなりませんでした。しかし今や、次世代の配信者に教えたり、NVIDIA 配信テクノロジが自身のワークフローをどのように支えているのかを紹介したりするまでになっています。
ビデオ編集者として教育を受けた WATCHHOLLIE は当初、YouTube チャンネルを試しましたが、その後、ゲーミングに戻る方法として Twitch を見つけました。コロナ禍の間は、友人と連絡を取り合う方法として配信を使用していました。
「800 平方フィート (約 74 平方メートル) のアパートに缶詰状態でしたので、友人と一緒に時間を過ごしたいと思いました。そこで、毎日配信を始めました」と彼女は言います。
彼女の配信は、メンタル ヘルスの啓蒙とインクルージョンを促進し、彼女自身のような LGBTQ+ コミュニティのメンバーが安心できる場所となっています。
彼女の最初の配信は Mac 版 OBS を使用し、外付けのキャプチャー カードでゲーム機でのプレイを共有するというシンプルなものでした。
「誰か見てくれたらいいなと考えていましたが、ほとんどいませんでした」と彼女は言います。
フリーのビデオ編集の仕事の合間に配信を続け、友人に自分の配信を視聴してもらい、アドバイスをもらいました。
また、毎日の配信スケジュールを支えるために初めて PC を自作しました。グラフィックス カードは当初 GeForce RTX 2070 GPU でしたが、後に GeForce RTX 3080 GPU にアップグレードしました。GeForce GPU は、WATCHHOLLIE のような 1 台の PC 環境でも、最大限のパフォーマンスでシームレスなゲーミングと配信を実現するエンコーダーとして、NVENC を搭載しています。NVENC の高度な GPU エンコーディングは、録画ビデオの画質も向上させます。
程なくして、Hollie のチャンネルはアフィリエイト ステータスに達し、収益化の機会が訪れました。彼女はフリーの編集仕事を絞りはじめ、フルタイムの仕事のオファーも断りました。「どうしたらいいか母に相談したら、『チャンスだからやってみるべきよ』って背中を押してくれました」と彼女は言います。
Twitch パートナー ステータスを獲得して以来、彼女はフルタイムでチャンネルに取り組んでいます。「とても幸せです。配信のやり方が効果を生んでいるような気がします」と彼女は言います。
WATCHHOLLIE の現在の関心は、これからストリーマーになろうとしている人を支援することに向いています。彼女はダイバーシティにフォーカスしたチーム「WatchUs」を立ち上げ、意欲的なクリエイターにビジネスの拡大、ブランド パートナーシップの構築、配信環境の改善などの方法を教えています。
「WatchUs により、人の役に立ったり、かつては私自身になかったことや人に尋ねる勇気がなかったことを教えたりすることができます」と彼女は言います。
チームへの加入を希望する 200 人以上の応募者の中から 20 人以上のストリーマーが採用され、あらゆる職業や社会的地位のコーチから配信のあらゆる側面について指導を受けています。このチームは、WATCHHOLLIE いわく「エゴではなく教育」を重視しており、まもなく募集を再開する予定です。
ストリーマーとして成功するために何が必要かを尋ねられた Hollie は、「スケジュールを守りながら、自分が本当にやりたいことをすることです。人を楽しませるためには、人が話しかけてくるのを待つのではなく、エンターテイナーになることです。そうすれば、楽しんだ人は、話しかけたくなるはずです」と断言しました。
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