新しい NVIDIA Applied Research Accelerator Program を通じて、大学研究室での AI 研究が飛躍的発展を遂げ、企業での活用につながるように援助
学界の研究者たちは、AI を開発および活用して、農業ロボットから自律飛行マシンに至る、あらゆる困難な課題を解決しようとしています。
このような AI の応用研究が学界から商業または政府での採用へと飛躍できるようにするために、NVIDIA は、Applied Research Accelerator Program を発表しました。このプログラムは、NVIDIA プラットフォーム上で、GPU によって高速化されたアプリケーションを活用した応用研究を支援するものです。
Applied Research Accelerator Program は、最初はロボティクスと自律動作マシンに焦点を当てます。IDC によれば、ロボティクス システムおよびドローンに対する全世界での支出は、2023 年には 2020 年の支出予想額である 1,287 億ドルから 88% 増え、2,414 億ドルに達する見込みです。このプログラムは、数か月後には、データサイエンスやNLP、スピーチ生成および対話型 AI といった領域にも拡大される予定です。
新しいプログラムは、研究者および共同研究している組織が、Jetson 開発者キット、ならびにDeepStream や Isaac といった SDK を含む、NVIDIA AI プラットフォームで開発した、次世代のアプリケーションを世に広めるためのものです。
後援組織と共同で研究している研究者も、ネットワーキングとマーケティングの機会だけでなく、テクニカル ガイダンスやハードウェアの助成、資金提供、助成申請サポート、AI トレーニング プログラムを通じて NVIDIA からの支援を受けられるようになります。
NVIDIA は現在、このプログラムへの申請を受け付けています。自動化のためのロボティクスおよび AI を活用するために企業と共同で研究しており、新しいテクノロジをマーケットで展開することを望む研究者が応募できます。
AI 研究の加速と発展
NVIDIA Applied Research Accelerator Program の最初の参加グループは、今後の開発に値する AI 機能をすでに実証しています。
- フロリダ大学は、農業で使用される、スマート噴霧器用 AI アプリケーションの開発を進めており、Chemical Containers Inc. と共同で、NVIDIA Jetson が稼働しているマシンに AI を搭載し、樹木作物を対象とした植物保護製品の削減を目指しています。
- フリードリヒ アレクサンダー大学エアランゲン=ニュルンベルクのファクトリー オートメーションおよびプロダクション システム研究所では、運搬管理企業の KION およびイントラロジスティックスの研究団体である IFL と共同で、NVIDIA Jetson を使った自律的倉庫のためのドローンを設計しています。
- マサチューセッツ工科大学は、NVIDIA Jetson を使い、紫外線 (UV-C) で表面を殺菌するための AI アプリケーションを開発しています。同大学は、Ava Robotics およびその顧客と共同で、ロボットに自律的な消毒システムを搭載し、人間の監督業務と COVID-19 感染の追加的なリスクを最小化するための研究も行っています。
Applied Research Accelerator Program がもたらすもの
NVIDIA は、実用的なアプリケーションでの AI の実現可能性を示すことのできる学界の研究者たちに、資金提供とハードウェアの助成を行うこともあります。このプログラムでは、研究者が提出した、第三者による助成申請を裏付けるための支援表明書の提供も行われます。
会員は、Jetson、ならびに Isaac と DeepStream といった NVIDIA のプラットフォームを使うための技術ガイダンスも受けることができます。
この新しいプログラムの会員特典には、研究者が多様な AI テクノロジをマスターできるようにするために Deep Learning Institute が実施する、トレーニングコースへの参加が含まれています。
NVIDIA は、GPU テクノロジ カンファレンスで研究者が発表およびネットワーク作りを行う機会も提供いたします。
興味をお持ちの研究者の皆さまは、ぜひApplied Research Accelerator Program への参加を申請してください。