ITチームが、グラフィックス仮想化への投資を最大限に活用するには、仮想GPU(vGPU)の展開状況に対する可視性が必要です。
8月26日より提供が開始されるNVIDIA GRIDの最新リリースを利用すれば、企業は、ホストとゲスト双方のレベルで、アナリティクスを通じて実用的な洞察を得ることができます。
新しいGRID Monitoring機能により、NVIDIA GRID August 2016は、業界初となるGPU駆動のアナリティクスを提供し、グラフィックス仮想化環境の測定、管理、サポートを支援します。
IDCのITサービス管理およびクライアント仮想化ソフトウェア担当リサーチ・ディレクタであるロバート・ヤング(Robert Young)氏は、次のように述べています。「生産性の高いIT部門は、ほぼリアルタイムでサービスを提供、サポート、測定できます。NVIDIA GRID Monitoringのようなテクノロジにより、ITスタッフは、仮想化されたアプリケーションのパフォーマンスに関して価値あるアナリティクスを得て、自社のVDI展開を最適化し、規模を調整できます」
GRID Monitoringは、vGPUのパフォーマンスに対し利用可能な、最も詳細な洞察を提供するため、企業は、仮想グラフィックス環境をより迅速に展開し、さらに大幅なコストの削減と有効性を達成して、企業全体にわたるvGPUの価値をより適切に実証できます。
GRID MonitoringがGPUアクセラレーテッド・システムに関して提供する洞察には、以下のものが挙げられます。
- vGPU Discovery —物理GPUにおいて、サポートされるvGPUのタイプ、作成可能なvGPUのタイプ、現在有効なvGPUのタイプを問い合わせます。
- vGPU Properties —名前、サポートされるディスプレイの数、サポートされる最大の解像度、フレーム・バッファのサイズ、現在のライセンス・ステータスなど、vGPUプロファイルのプロパティに対する洞察を得ます。
- Utilization Reports —これらのメトリクスは、稼働中のvGPU/仮想マシンに対し、前回のモニタリング・サイクル以降の3Dエンジン、フレーム・バッファ、エンコード・エンジンおよびデコード・エンジンの平均使用状況をレポートします。
仮想グラフィックスの展開を成功させる鍵
NVIDIA GRID August 2016は、NVIDIAのTesla M6、Tesla M60または当社の新しいTesla M10 GPU と組み合わせることにより、企業全体をカバーする仮想化グラフィックス展開の完全なソリューションに、もっとも広範なvGPUの可視性を提供します。
さらに、こちらも8月26日に提供されるTesla M10は、Outlook、Office 2016、Webブラウザ、Adobe Photoshop、Windows 10オペレーティング・システムなど、いずれの最新ビジネス・アプリケーションでも利用可能な最高のユーザ密度と最良のユーザ・エクスペリエンスを、IT部門が提供できるようにします。
NVIDIA GRIDの幅広い業界サポート
NVIDIA GRID August 2016のリリースとともに、業界全体で、仮想化とアプリケーションを扱う以下の主要なプロバイダによるサポートが開始されます。
「NVIDIA GRID Monitoringは、最適なグラフィックス・アクセラレーテッド仮想デスクトップと仮想ワークステーション・エクスペリエンスの提供における次のステップです。GRID vGPUに対するこれらの洞察を利用すれば、IT部門は、ワークロードをより正しく理解し、VMware HorizonとNVIDIA GRID vGPUを利用した最適なユーザ・エクスペリエンスをともなう、適切な仮想化環境を設計できます」
— VMware、製品管理、クラウド・アプリおよびデスクトップ、エンドユーザ・コンピューティング担当バイス・プレジデント、パット・リー(Pat Lee)氏
「企業がデータセンタにおけるグラフィックス・アクセラレーションの力を理解するにつれ、管理者は、企業の利用を最適化するため、vGPUのワークロードとパフォーマンスに対する洞察を必要とします。新しいNVIDIA GRID Monitoring APIは、データセンタにおけるより幅広いグラフィックス・アクセラレーションの導入の推進を実現させる、価値ある要素であることを保証します」
— Citrix Systems, Inc、製品マーケティング、Windowsアプリ・デリバリ担当バイス・プレジデント、カルビン・シュー(Calvin Hsu)氏
「eG Innovationsは、NVIDIAがモニタリング・インテリジェンスを同社の革新的なGRIDソフトウェアに直接統合したこと、その機能を早期に利用できることをうれしく思います。これらの新しい洞察とアナリティクスを活用し、より一層イマーシブでパワフルなエンドユーザ・エクスペリエンスを目指します」
— eG Innovations、ビジネス開発担当バイス・プレジデント、マット・ラブリー(Matt Wrabley)氏
「グラフィックスのGPUアクセラレーションと高度な分析は、当社のSysTrackのお客様に不可欠な要素であり、NVIDIA GRID Monitoringを早期に利用できたので、これらの要素が物理GPUと仮想GPUの両方で可能になりました。これにより、LakesideとNVIDIAの両社を組み合わせればどのようなことが可能になるかが明らかになっています」
— Lakeside Software、ビジネス開発担当バイス・プレジデント、ダン・サリナス(Dan Salinas)氏
「GPUに対する可視性は、VDI、RDSH、その他ホストベースのワークロードなど、次世代ワークスペースにおける最後の未開発領域の1つであり、NVIDIAのメトリクスがStratusphereに加わることを歓迎します。GPU中心のメトリクスが加わったことで、ベスト・プラクティスを中心とする業界の連合が促進され、最終的に、こうしたプラットフォームにおけるユーザ・エクスペリエンスが強化されるでしょう」
— Liquidware Labs、共同創設者、J.タイラー・ローラー(J. Tyler Rohrer)氏
提供方法
NVIDIA GRID August 2016のリリースは、NVIDIA GRIDのサブスクリプションおよびサポート対象のお客様すべてに、8月26日より、NVIDIAの年2回のソフトウェア機能リリースの一環として無償で提供されます。NVIDIA GRIDのお客様は、以下の3つの方法で、GRID Monitoring機能をご利用いただけます。
- 今までどおり、既存のネイティブ・ツール(Perfmon、NVSMI、GPUz)経由
- 仮想化および管理アプリケーションのプロバイダ(Citrix、VMware、EG Innovation、Lakeside Software、Liquidware Labsなど)経由
- オープンなGRID Management SDKによるカスタム構築のアプリケーション経由
VMworldの詳細
NVIDIA GRID Monitoringが稼働する様子をご覧になるには、8月29日から9月1日まで開催されるVMworldの955ブースへお越しください。データセンタにおけるグラフィックス・アクセラレーションについての詳細は、NVIDIAのVMworld talks でお聞きいただけます。#vmworldで、VMworldの各イベントをフォローしてください。
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