自動車のデザイナー、視覚効果アーティスト、地球科学者は、実に優れた仕事を行い、テクノロジの限界に挑戦します。また、彼らは、不可能とも思える厳しいスケジュールをこなしています。そこで私たちは、NVIDIAのテクノロジで、彼らの生活をはるかに楽なものにしようとしています。
自動車、ハリウッドのVFXショット、地震体積のデジタル・モデルは、サイズが巨大できわめて複雑であり、そのため、デザイン・ワークフローのスピードが遅くなってしまうことがあります。オフラインのレンダリングや規模の縮小といった手段に頼らずに、巨大なデジタル・モデルを高品位でインタラクティブに可視化するのは困難です。これらのモデルは、あまりに大きすぎるため、平均的なGPUのメモリに収まらず、また、計算の要求も高度なため、スムーズなインタラクティブ性を実現できません。
これがボトルネックを生んでいます。たとえば、デジタル・モデルのレビュー、変更の適用、オフラインでのレンダリングのために、何度も会議が必要になります。
しかし、これからは違います。新しいNVIDIA Quadro M6000 24GBでは、デザイナー、アーティスト、科学者が利用できるグラフィック・メモリを倍増させました。きわめて大きく複雑なデータセットであっても容易に作業でき、ワークフローが速くなり、複数メンバーによるインタラクティブなレビューが可能になります。そして、その結果、より優れた意思決定を、より迅速に行うことができるようになります。
より大きなメモリでレビューを迅速化
メモリを大幅に追加したQuadro M6000 24GBを、きわめて高い処理能力を持つ我々のMaxwellアーキテクチャと組み合わせることにより、デザイナーは、インタラクティブなグローバル・イルミネーションのパワーを自分の制作環境で利用できます。
グローバル・イルミネーションは、複数の表面間で光がどのように反射するかをモデル化します。間接光や影をこのような形で理解することにより、日産自動車のような会社のエンジニアは、ミラーからの不要な光の反射や、サイド・ウィンドウのまぶしさなど、潜在的な設計の欠陥を見つけ、はるかに早期に、かつ容易に対処できます。
日産のバーチャル・プロトタイプ・エンジニアであるデニス・マローン(Dennis Malone)氏は、次のように述べています。「グローバル・イルミネーションは、最高の設計技術です。十分なグラフィック・メモリを使用すると、より優れた決定を迅速に行い、すべての作業を合理化し、デザイン・プロセスの費用対効果を高めることができます」
3DXcite DeltaGenでレンダリングされた2016年式日産
マキシマ
メリットを得るのは自動車メーカーの他にも
新しいQuadro M6000 24GBを使用すると、アーティスト、アニメーター、エディターは、きわめて複雑なシミュレーションやインタラクティブな視覚効果を扱う作業を、最大で6倍高速化できます。複数のレイヤーや多数の3Dエレメントが含まれていても問題ありません。オンボードのグラフィック・メモリにすべて収まります。
Sony Pictures Imageworksのソフトウェア開発担当エグゼクティブ・ディレクターであるエリック・ストラウス(Erik Strauss)氏は、次のように述べています。「Sony Pictures Imageworksでは、きわめて複雑なシーンを表示し、インタラクティブなやりとりができるよう、能力の限界に常に挑戦しています。Quadro M6000 24GBを使用すると、パフォーマンスが10倍向上し、この種の大きなシーンをスムーズかつインタラクティブに表示するのに必要なスループットも得られます」
「アングリー・バード」の動画。(画像提供: Sony
Pictures Imageworks)
地球科学者は、Quadro M6000 24GBを使用し、データのサイズを縮小したり、忠実度を下げることなく、きわめて大きなデータセットを調査することにより、地震調査を加速することができます。
ParadigmのInterpretation担当プロダクト・マネージャであるロバート・ボンド(Robert Bond)氏は、次のように述べています。Quadro M6000 24GB GPUにより、お客様は、より多くのデータをリアルタイムで可視化し、地震体積や貯留層モデルを、これまでにないスピードで処理できます」
Paradigm VoxelGeoにおいてGPUベースのレンダリン
グで可視化されたシェールガス貯留槽内のカルスト化
M6000 24GBが加わったQuadro Visual Computing Platformは、もっとも高度なGPUアクセラレーテッド・レンダリング機能、ディスプレイ・テクノロジ、ソフトウェア・ツールをユーザーに提供し、究極のデザイン・ワークスペースと作業に集中できる環境を構築します。プラットフォームの機能には、次のものが含まれます。
- GPUを利用したレンダリングにより、物理ベースの光や物体を使用するNVIDIA Irayでは、アーティストの創作をフォトリアリスティックな画像品質で可視化し、デザインのより正確な予測を実現。
- ヘッド・マウント・ディスプレイ向けのVR対応サポートにより、開発者は、バーチャル・リアリティの創作をより効率的に構築でき、ユーザーはそれを体験可能。
- Quadro Sync、Mosaic、Warp/Blendの各テクノロジによる、複数のプロジェクターやディスプレイを使用した画像同期や同期したディスプレイ面の解像度スケーリング。
プロフェッショナル用の高度なパフォーマンスを活用するには、世界中に数多くある当社のOEMおよび取り扱い業者にご連絡のうえ、Quadro M6000 24GBを搭載したQuadroプロフェッショナル・ワークステーションについてお問い合わせください。
4月4日から7日にかけて、サンノゼ・コンベンション・センターでNVIDIA GPUテクノロジ・カンファレンスが開かれます。我々のGPUの各種デモを行っていますので、どうぞお越しください。