バーチャルリアリティ(VR)は、いま、ゲームの世界で大いに注目されているテクノロジですが、全く異なる分野でも役にたちます。たとえば脳外科のような分野においても。
体を開く手術にはリスクが伴います。だから、体や頭の中がどうなっているのか、メスを入れる「前」にはっきりと確認できれば外科医の方々も大いに助かるでしょう。
その夢を現実にしてくれるのが、EchoPixelという画像処理テクノロジです。
EchoPixelのTrue 3D Viewerでは、患者の体がどうなっているのかを仮想的に確認することができます。しかも、オープンでイマーシブな3D映像として、です。3Dメガネ、スタイラス、zSpaceモニタを使い、CT、MR、超音波などで得られたイメージを確認したり操作したりできるのです。まるで、目的のものが目の前にあるかのように。
動脈の直径が測れ、臓器の嚢腫が調べられます。体組織と腫瘍の境目が確認できます。イメージをつかんだり回転させたり、拡大して見たりがリアルタイムに行えます。部分を指定して切り離すこともできるので、腫瘍をさまざまな角度からチェックするといったことも可能です。
True 3D Viewerがあれば診断や手術の計画を充実させることが可能で、患者が回復しやすくなったり、期待通りの結果を得やすくなったりします。
このようにすばらしい成果が得られるわけですが、EchoPixelでは相当なコンピューティング・パワーが必要となります。だから、Quadro K4200グラフィックス・カードを使うのです。このカードはプロフェッショナル用に設計されており、十分な信頼性とパフォーマンスを有していますし、十全な最適化もされています。
画像データを駆けぬけるように処理できるK4200なら、情報をすばやく整理し、すべてをリアルタイムに見ることができます。画像を3次元的に操作しても、タイムラグは感じられません。
True 3D Viewerは、先日、米食品医薬品局の承認を取得しました。また、スタンフォード大学やカリフォルニア大学サンフランシスコ校など、全米各地の病院で臨床試験が行われています。
このほか、教育用ビューワーがフォックスコンなどの企業から提供されています。患者への説明ツールとしても有用で、True 3D Viewerを使えば、手術についてわかりやすく患者に説明し、治療計画へのコンプライアンスを改善することができます。
EchoPixelは、5月28日から30日に米国ワシントンで開催されるSiiM(Society for Imaging Informatics in Medicine)会議の400番ブースにTrue 3D Viewerを出展します。
この会議では、Candelis、Dell、EIZO、富士フイルム、McKesson、Merge、Visage Imaging、Vital Imagesが提供するNVIDIA Quadro GPU採用のソリューションもご覧いただけます。