コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)のNVIDIAブースを訪れた人の多くが、その輝かしさに魅了されました。
迫力のある性能に魅力的なボディ、完ぺきなシルバーの外装を持つスーパーカー、レノボ・クーペに多くの人々が目を奪われました。価格は50万ドルちょっと。米国初となる完全電気スーパーカーで、停車時から60mphへの加速が3.4秒という圧倒的な性能を誇ります。
「ため息が出るばかりです」――ただただ美しいレノボ・クーペを、ラスベガスに住むカー・マニア、カールトン・スピンドル氏はこう表現しました。レノボ・クーペは、レノボ・モータースがクラシックな外観に最新のエレクトロニクスを満載した自動車なのです。
レノボ・クーペのデジタル・コクピットには、日曜日に発表したばかりのTegra X1テクノロジが採用されています。256コアのMaxwellアーキテクチャをベースとしたTegra X1 GPUは1テラフロップス以上ものコンピュータ・パワーを有しており、そのパフォーマンスには「驚くばかりだ」とアナリストに称されています。
Tegra X1テクノロジが採用されているのは、完全デジタル方式のメータパネルとセンターコンソールにある11.6インチのタッチスクリーンです。コクピットの設計は、NVIDIAの自動車チームがレノボ・モータースに協力し、NVIDIA DRIVE Studioソフトウェアを使って進めました。このソフトウェアを使用する事によって、魅力的な3Dのメーターや操作盤がレンダリングできるのです。しかも、こうしてレンダリングしたメーターや操作盤は、まったく違うテクスチャを使った場合のイメージへも、さっと変更できます。
「昔ながらのものに新たな風を吹き込んだというところですかね」――500馬力のクーペについてこう語ったのは、アレクサンドラ・キーブロブ(Alexandre Kievlov)氏です。「リーフもボルトもプリウスも運転してきましたが、こいつはもうちょい元気でしょう。」
前出のスピンドル氏は、こうも語っています――「完全電気ですし・・・とてつもないですね。」スピンドル氏は、いつか買うレノボの為に既にガレージを空けているのだとか。
NVIDIAブースには、レノボ・クーペのほかにもう1台、真っ赤な2016アウディTTSスポーツクーペが展示されており、こちらも注目の的となっています。
アウディTTSのバーチャル・コクピットにはTegra 3プロセッサが2基搭載されており、ナビゲーション、メーター、インフォテインメントなどの機能をドライバから見やすい形で実現しています。