NVIDIA DGX Spark が世界の AI 開発者向けに登場

投稿者: NVIDIA Japan

ニュース概要:

  • NVIDIA の創業者/CEOであるジェンスン フアンが、SpaceX の Elon Musk 氏に DGX Spark を届ける
  • 今週、NVIDIA とNVIDIAのパートナーは、コンパクトなデスクトップ フォームファクター向けに NVIDIA の AI スタックを搭載した、世界最小の AI スーパーコンピューターである DGX Spark を出荷開始
  • Acer、ASUS、Dell Technologies、GIGABYTE、HPI、Lenovo、MSI がそれぞれ DGX Spark システムを発表し、強力な AI コンピューティングへのアクセスを拡大
  • NVIDIA Grace Blackwell アーキテクチャを基盤とする DGX Spark は、NVIDIA GPU、CPU、ネットワーク、CUDA ライブラリ、NVIDIA AI ソフトウェアを統合し、エージェント型 AI とフィジカル AI の開発を加速

【プレス リリース】カリフォルニア州サンタクララ — 2025 年 10 月 13 日 — NVIDIA は本日、世界最小の AI スーパーコンピューター、NVIDIA DGX Spark™ の出荷を開始することを発表しました。

AI ワークロードは、現在何百万もの開発者が頼りにしている PC、ワークステーション、ノート PC のメモリとソフトウェア能力を急速に超えており、開発者をはじめとするチームはクラウドやローカル データセンターに作業を移行せざるを得ない状況にあります。

新しいクラスのコンピューターである DGX Spark は、コンパクトなデスクトップ フォームファクターでペタフロップスの AI パフォーマンスと 128GB の統合メモリを提供します。これにより、開発者は最大 2,000 億のパラメータを持つ AI モデルの推論を実行し、最大 700 億のパラメータを持つモデルをローカルでファインチューンすることができます。さらに、DGX Spark 上で開発者が AI エージェントを作成し、高度なソフトウェア スタックをローカルで実行することも可能です。

NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) は、次のように述べています。「2016 年、NVIDIAは AI 研究者に独自のスーパーコンピューターを提供するために DGX-1 を開発しました。私は最初のシステムを OpenAI という小さなスタートアップ企業に直接納品しました。そしてそこから ChatGPT が生まれ、AI 革命の火付け役となりました。DGX-1 は AI スーパーコンピューターの時代を切り開き、今日の AI を推進するスケーリング則を解き放ちました。DGX Spark によって、私たちはその使命に立ち返ります。あらゆる開発者に AI コンピューターを提供し、次なるブレークスルーの波を起こすのです」

DGX Spark は、GPU、CPU、ネットワーク、CUDA® ライブラリ、NVIDIA AI ソフトウェア スタックを含む NVIDIA AI プラットフォーム全体を、ラボやオフィスに導入できるほど小型でありながら、エージェント型 AI およびフィジカル AI 開発を加速できるほどパワフルなシステムに統合します。画期的なパフォーマンスと NVIDIA エコシステムのリーチを組み合わせることで、DGX Spark はデスクトップを AI 開発プラットフォームへと変革します。

DGX Spark システムは、NVIDIA GB10 Grace Blackwell Superchip、NVIDIA ConnectX®-7 200 Gb/秒のネットワーク、NVIDIA NVLink™-C2C テクノロジによって加速され、最大 1 ペタフロップスの AI パフォーマンスを実現します。128GB の CPU-GPU コヒーレント メモリを搭載し、第 5 世代 PCIe の 5 倍の帯域幅を実現します。

NVIDIA AI ソフトウェア スタックがプリインストールされているため、開発者はすぐに AI プロジェクトに取り組めます。DGX Spark を使用すると、開発者はモデル、ライブラリ、NVIDIA NIM™ マイクロサービスなどの NVIDIA AI エコシステム ツールにアクセスでき、Black Forest Labs の FLUX.1 モデルのカスタマイズによる画像生成の洗練、Cosmos Reason 視覚言語モデルを用いたビジョン検索および要約エージェントの作成、DGX Spark 向けに最適化された Qwen3 を用いた AI チャットボットの構築といったローカルワークフローが可能になります。

DGX Spark の全世界出荷開始を記念して、フアンは本日、テキサス州スターベースにて SpaceX の主任エンジニアである Elon Mask 氏に最初のユニットの一つを手渡しました。Musk 氏は 2016 年にファンから最初の NVIDIA DGX™-1 スーパーコンピューターを受け取ったチームの一員であり、今回の納入は、この時の足跡を辿るものです。

DGX Spark の初期のユニットの受領企業には、Anaconda、Cadence、ComfyUIDocker、Google、Hugging Face、JetBrains、LM Studio、Meta、Microsoft、Ollama、Roboflow などが含まれます。これらの企業は現在、DGX Spark 向けにツール、ソフトウェア、モデルのテスト、検証、最適化を進めています。

NYU Global Frontier Lab を含む世界中の研究機関が、AI 開発の促進を目的として DGX Spark をプレビューしました。

NYU Global Frontier Lab のコンピューターとデータサイエンスの教授である Kyunghyun Cho 氏は、次のように述べています。「DGX Spark によって、デスクトップ上でペタスケールの計算能力にアクセスできるようになりました。この AI 研究と開発の新たな方法により、ヘルスケアなどプライバシーやセキュリティが重要な分野を含めて、高度な AI アルゴリズムやモデルの迅速なプロトタイピングと実験が可能となるでしょう」

NVIDIA DGX Spark が出荷開始

DGX Spark のパートナー製品は、Acer、ASUS、Dell Technologies、GIGABYTE、HP、Lenovo、MSI、および米国の Micro Center ストア、そして世界中の NVIDIA チャネル パートナーからご購入いただけます。

NVIDIAについて
NVIDIA (NASDAQ: NVDA) はアクセラレーテッド コンピューティングの世界的なリーダーです。

DGX Sparkによってあらゆる開発者に AI コンピューターを提供し、次なるブレークスルーの波を起こすこと、NVIDIA の製品、サービス、技術の利益、影響、性能、提供可能性、協力企業やパートナーを含む NVIDIA の第三者との取り決めに関する期待、技術開発に関する期待;およびその他の歴史的事実でない記述は、また、これらに限定されない記載に関する利点と影響など、本プレスリリースに記載されている記述の中には、1933年証券法第27A条および1934年証券取引法第21E条(いずれも改正済み)に定める将来予測に関する記述に該当し、当該条項により定められた「セーフハーバー」の適用を受けるものであり、実際の結果が予想と著しく異なる原因となるリスクおよび不確実性に影響を受ける可能性があります。実際の結果が大幅に異なる可能性のある重要な要因には、以下のものが含まれます:世界的な経済状況;NVIDIAの製品を製造、組み立て、梱包、テストする第三者への依存;技術開発と競争の影響;新製品や技術の開発または既存製品、技術の改良;NVIDIAの製品またはパートナーの 製品の市場受け入れ状況;設計、製造またはソフトウェアの欠陥;消費者ニーズや需要の変化;業界標準やインターフェースの変更;NVIDIAの製品または技術がシステムに統合された際の予期せぬパフォーマンスにより生じる損失などを含み、NVIDIAが証券取引委員会(SEC)に提出する最新の報告書(年次報告書Form 10-Kおよび四半期報告書Form 10-Qを含むがこれらに限定されない)において随時開示されるその他の要因です。SECに提出された報告書は、NVIDIAのウェブサイトに掲載されており、NVIDIAから無償で入手可能です。これらの将来予測に関する記述は、将来の業績を保証するものではなく、本資料の発表現在時点での状況に基づくものであり、法律で義務付けられる場合を除き、NVIDIAは、将来の出来事や状況の変化を反映のためにこれらの将来予測に関する記述を更新する義務を負いません。

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