毎年恒例の AI カンファレンスである NVIDIA GTC が、カリフォルニア州サンノゼで先月開催されました。NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) による基調講演に始まり、AI ファクトリーや大規模推論からロボティクス、デジタルツイン、科学計算、量子コンピューティング、エンタープライズ AI におけるトップクラスの専門家による 1000以上のセッション、イベントが行われました。 日本からの現地参加者も過去最多となり、大変な盛り上がりを見せた1週間でした。
NVIDIA Partner Network (以下、NPN) は、NVIDIA が展開するパートナープログラムで、数多くのシステム インテグレーターやディストリビューター、クラウド パートナーなどが参画しています。GTC 期間中に実施された 「NPN Award Ceremony 2026」 では、「NVIDIA Partner Network Award 2026」 の授賞式が執り行われました。またその翌日にも 「NVIDIA Partner Network Japan Strategy Meeting」を開催し、NPN における今後の取り組みの方向性や、パートナーの皆様との連携強化に向けた考え方について意見交換を行いました。
現在、各企業、大学や研究機関における生成 AI への関心の高まりとともに計算資源へのニーズが高まっています。そのため、NVIDIA GPU、ネットワーク製品、エンタープライズ ソフトウェア製品を統合的に活用するAI ファクトリーの需要が拡大しており、オンプレミス環境だけでなく、クラウドを含めたハイブリッド環境を希望されるお客様も増えています。そのため、NPN はパートナー エコシステムを活用し、必要に応じて他のパートナーと連携し、より幅広い提案とサポートを提供していくことが重要になってきています。コンサルティング、ユースケースの紹介、デモ環境の提供、ソフトウェアの共同検証を通じてお客様の AI 活用を後押しする NPN への期待もますます高まっています。 NVIDIA は引き続き、トレーニングや、セールス、技術、マーケティングに関する各種サポートを通じて、今後も NPNを支援し、パートナー エコシステム全体の価値向上と、お客様の多様なニーズへの対応に取り組んでいきます。
今回発表された 「NVIDIA Partner Network Award 2026」 は、AI 活用の拡大や啓蒙、NVIDIA アクセラレーテッド コンピューティング プラットフォームの提案および採用の促進において最も貢献し、大きなインパクトを与えた NPN に贈られる賞です。今年で 5 回目の発表となり、6 つのカテゴリーにおいて、5 社の NPN および 2 名の個人に国内最高の賞が授与されました。
NVIDIA Partner Network Award 2026 受賞企業(敬称略)
Best NPN of the Year: 株式会社 NTTPCコミュニケーションズ
NTTPCコミュニケーションズは、昨年に続いて2年連続で「Best NPN of the Year」 を受賞しました。リファレンス アーキテクチャを用いた多くの案件の創出から構築の実績、自社エンジニアによる数多くの大規模GPUクラスタの設計、構築、運用の実績、そしてパートナー共創プログラム 「Innovation LAB」を中心とした積極的なマーケティング活動において、優れた実績を残しました。また、NTT グループの他の企業との連携も合わせて、今後のさらなる展開にも注目が集まっています。
この度、「Best NPN of the Year」 を受賞した株式会社NTTPCコミュニケーションズ 代表取締役社長 工藤 潤一氏は次のように述べています。
「NTTPCコミュニケーションズでは、全ての事業においてAIを活用する『AIファースト』を推進し、長年にわたって培ってきたネットワークサービスの高度化に加え、急成長するAIインフラ基盤構築分野を事業の中核に据えています。今日のように変化の激しい市場のニーズに応えるには、パートナーとの連携は不可欠です。今回の受賞を契機に、NVIDIAとのパートナーシップをさらに深化させ、より価値の高いサービスやソリューションを通じて、お客さまのビジネスの発展に貢献してまいります。」
Best Distributor of the Year : 株式会社 マクニカ
この賞は、前年度において卓越した実績と貢献を示した最優秀ディストリビューターに贈られます。マクニカは幅広い業界において AI 活用の拡大に貢献しています。例えば、高い技術力や NVIDIA 製品を幅広くサポートできる能力を活かしたパートナー企業の育成支援を行い、NPN エコシステム全体に大きな貢献をしています。また、GTC をはじめ、多くのイベントを活用した積極的なマーケティング活動の実施もビジネスの拡大に寄与しています。
Best AI Factory Award : ソフトバンク 株式会社
この賞は、今回初めて設けられました。 AI Factory の推進に大きく貢献したパートナーに贈られます。ソフトバンクは日本最大規模の AI Factoryを構築し、日本におけるソブリン クラウドを推進しています。この AI Factory をグループ内でも活用し、グループ企業が開発する「Sarashina(さらしな)」は、日本最高水準の国産大規模言語モデル(LLM)です。国内の高品質なデータを学習し、複雑な表現や日本の商習慣に対応した高機能なAIを、ソフトバンクが法人向けAPIや独自モデルを通じて提供しています。 さらには、「AI Foundation for Startupsプログラム」を通じて日本のスタートアップ企業への支援を行っています。
Best NCP Award:GMO インターネット
本賞も今回新設された賞になります。GMOインターネットは NVIDIA のリファレンス アーキテクチャー(推奨構成)を全面的に活用し、日本におけるソブリン クラウドの推進を行っています。その成果は、第三者機関による評価でも非常に優れた評価を受け、日本のお客様に対して NVIDIA リファレンス アーキテクチャーの価値を広く示しています。
Best Software Partner Award:株式会社 日立製作所
Best Software Partner Award は NVIDIA ビジネスにおけるソフトウェアの重要性から今回新たに設けられました。日立製作所は生成AIやフィジカル AIにおける NVIDIAと緊密に連携し、日立グループ内での「カスタマーゼロ」としてユースケースを積み上げていきました。その社内活用で得た技術的な知識や知見を外部のお客様に展開しています。今後も、こうした取り組みを通じて得られた知見を活かし、更なるソフトウェア ビジネスへ貢献していくことを期待しています。
Best Personal Award:株式会社 NTTPCコミュニケーションズ
今回、個人への貢献を表彰する特別賞を設けました。NTTPCコミュニケーションズのエンジニアである大野 泰弘氏、力石 誠也氏のお二人を中心に 「GPU クラスタ x 生成AI 13のポイントで実現する次世代基盤とビジュアライゼーション実践ガイド」という書籍を執筆されました。この書籍の中で、生成AI基盤の構築方法について具体的かつ実践的な情報を分かりやすく解説しております。2人のエンジニアの経験や知見が詰まった渾身の一冊となりました。皆様も是非お読みください。
最後に、エヌビディア合同会社 パートナー事業部 事業部長 岩永秀紀は、次のように述べています。 「日本において 『NVIDIA Partner Network Award 2026』 を受賞したすべてのパートナーの皆様に、心よりお祝い申し上げます。ここ数年、プラットフォームの推進、NPN エコシステム間における協業、クラウド パートナーへの支援を軸に取り組みを進めてまいりましたが、昨年からNPN 間での協業も増えていることから、この動きは本格化してきているように感じます。今年は更にこの流れを拡大、加速させていきたいと思います。今年はデータセンター パートナーや OEM パートナーとの協業が一層進んでいくと考えています。その中で NPN パートナーと一緒に日本の AI ビジネスに貢献してまいります。そして、来年も GTC 会場にて NVIDIA Partner Award の授賞式が開催できることを楽しみにしております。」
