スタンフォード大学教授で Subtle Medical の共同創業者である、グレッグ ザハーチャック (Greg Zaharchuk) 博士が、決勝でのプレゼンテーションを振り返り、そのときの心境を打ち明けてくれました。
650 人の聴衆と著名な審査員に向けて、わずか 5 分で自社の新しいテクノロジを完璧にアピールするのは、「恐ろしく緊張した」と語ります。
3 月 27 日の夜、テクノロジスト、投資家、ビジネス リーダーなどが一堂に会する場で熱意あるプレゼンテーションを披露した後、ザハーチャック教授と他のスタートアップ 2 社のチームは、喜びの笑顔を見せることとなりました。
シリコン バレーの NVIDIA GPU テクノロジ カンファレンスにて、今回で 2 回目となる Inception アワードが行われました。Subtle Medical は最も優秀な AI スタートアップの 1 社に選ばれ、大きな賞賛と総額 100 万ドルの賞金の一部を手にしました。
大勢のテクノロジスト、報道関係者、投資家、起業家などを前に、短い制限時間内に緊迫したプレゼンテーションを披露し、見事優勝に輝いたのは Subtle Medical を含む次の 3 社です。Subtle Medical は、画像の取得、復元、処理、分析といった機能の向上を通じて医用イメージング システムを進化させています。AiFi は、あらゆる規模の店舗向けの「レジなし」システムを開発しています。Kinema Systems は、物流および製造業界向けのロボティクス ソリューションを開発しています。
満員御礼となった会場で、NVIDIA CEO のジェンスン フアンは次のようにコメントしました。「どの企業も、とても難しい問題を解決しようと挑戦しています。プレゼンテーションはすべて完璧にしあげられており、強い志を感じました。皆さんが取り組んでいるものは、私たちにとって非常に重要なことです」
ドラマのような白熱した競争の中、各社とも、最後の瞬間までプレゼンテーションのブラッシュアップに余念がありませんでした。AiFi のコーシャル パテル (Kaushal Patel) 氏は、最後まで徹夜で発表用のスライドに手を加えていました。結局、最終変更は提出期限に間に合いませんでしたが、悔いはないと言います。「最後は何とかうまくいきました」と、パテル氏は語っています。
起業家ならば、きっと彼らの気持ちに共感できるでしょう。
ジェンスン フアンは、「幸運なことに、私は資金集めのためにここまでたいへんな思いはしませんでした」と冗談を交えながら、白熱したプレゼンテーションを評価しました。
共に NVIDIA を立ち上げた仲間で、25 年前のジェンスン フアンを知るクリス マラコウスキーもステージに登場し、創業間もないスタートアップであった NVIDIA の当時を振り返り、ビジネス プランを 2 人で夜遅くまで練り上げ、翌日投資家に提示したというエピソードを語りました。2 人の情熱は今も変わっていません。
ジェンスン フアンはこう述べました。「私たちも皆さんと同じことを経験してきたのです。当時を思い出して胸が熱くなりました」
各社は、厳正な選考プロセスを通過し、NVIDIA の本社であるシリコン バレー キャンパスで行われたセミファイナル ラウンドを勝ち抜いてきました。セミファイナルでは 12 社中 6 社が 27 日のファイナル ラウンド出場への切符を手にしました。敗れたスタートアップ 6 社も、すばらしいプレゼンテーションを披露しました。
審査員には、Goldman Sachs のパワン テワリ (Pawan Tewari) 氏、Fidelity Investments のスティーブ ワイマー (Steve Wymer) 氏、Coatue Management のジェイミン ラングワラ (Jaimin Rangwalla) 氏、NVDIA のビジネス開発担当バイスプレジデントであるジェフ ヘルプスト (Jeff Herbst) などの面々を迎えました。
Inception アワードの出場者が背負うプレッシャーは計り知れませんが、得られるメリットはそれをはるかに超えます。合計 14 社の昨年の参加企業は、既に Sequoia Capital、Data Collective、Khosla Ventures、Lux Capital などのベンチャー キャピタルから合計 1 億 8,000 万ドルの資金援助を受けています。
本アワードは、約 3,000 社の AI スタートアップ企業を支援する NVIDIA Inception プログラムにおける重要なイベントです。