「In the NVIDIA Studio」 – 3D アーティストの SouthernShotty 氏がほのぼのとしたキャラクターを制作

投稿者: Gerardo Delgado

『Watermelon Girl』は、いずれも GeForce RTX GPU でアクセラレーションされた Blender、Adobe Substance 3D、Creative Cloud などのツールを使用して制作

本ブログは、注目のアーティストを称え、クリエイティブ活動のヒントやコツを説明し、NVIDIA Studioテクノロジがクリエイティブワークフローを改善する様子を毎週紹介する「In the NVIDIA Studio」シリーズの最新号です。前回に引き続き、新しい GeForce RTX 40 シリーズの機能、テクノロジ、リソースに加え、どのようにコンテンツ制作を劇的に高速化するのかについても深掘りします。

今週の In the NVIDIA Studio では、3D およびモーション グラフィックス アーティストの SouthernShotty 氏と、間もなくリリースされる彼の短編映画『Watermelon Girl』からのシーンを紹介します。

「映画のテーマは、自分がもらうよりも他の人に与えるほうが報われるということです」と SouthernShotty 氏は語ります。『Watermelon Girl』は、アーティストや視聴者にお互いに勇気を与え合い、世界における肯定的な力になろうとする気持ちを抱かせながら、喜びを生み出し、青春時代を呼び覚ますことを目指していると言います。

「人々が困難な時期にお互いに手を差し伸べ、助け合う力になることを心から願っています」と SouthernShotty氏は言います。

SouthernShotty 氏は、幼少期から大好きだった芸術形式であるクレイ アニメに代わる迅速な制作手段として、3D モデリングの方法を習得しました。

「子供の頃、よく両親と一緒に図画工作をしていたので、小さな世界を生み出すことが好きでした」と彼は言います。

『Watermelon Girl』に登場する王様の謁見室

SouthernShotty 氏は、カードをドラッグして位置を変えながら取り留めのない考えを整理できるムードボード アプリ「Milanote」を使用して、キャラクターを構想しました。また、アイデアを練ったり、自身のイラストの参考資料を作成したりするために、AI 画像生成も試しました。

構想が定まると、Blender でキャラクターとシーンの制作に取り掛かりました。GeForce RTX 3080 GPU を搭載した NVIDIA Studio ノート PC を使用して、ビューポートで RTX アクセラレーテッド OptiX レイ トレーシングに対応した Blender の Cycles レンダラーを展開し、フォトリアルなインタラクティブ レンダリングでモデリングを行いました。

RTX アクセラレーテッド レイ トレーシングと AI デノイズは、大規模で複雑なシーンのインタラクティブ性を高めます。

ボリューム レンダリングの GPU メモリ効率を高めるために、NanoVBD テクノロジを使用して、大規模で複雑なシーンもスムーズなインタラクティブ性で素早く調整しました。その後、キャラクターとシーンにアニメーションを加え、Blender Cycles を使用して超高速にレンダリングを書き出しました。

SouthernShotty は Blender で『Watermelon Girl』をアニメーション化しました。

次に、Substance 3D Painter を使用して、彼いわく「型にはまらないマテリアルの興味深い組み合わせの風合いが手に取るように伝わる」、キャラクターの特徴的なテクスチャを構築しました。

RTX アクセラレーションに対応したライトとアンビエント オクルージョンのベイクを使用して、フォトリアルなテクスチャをわずか数秒でベイクする上で、NVIDIA Iray テクノロジと SouthernShotty氏の RTX GPU は重要な役割を果たしました。

ライティングが肝です。

その後、レンダリング結果を Substance 3D Stager にインポートしてテクスチャを加え、さまざまな色を試しました。Substance 3D Stager の最新アップデートでは、書き出しの高速化を実現する SBSAR とプラグ & プレイが容易なカスタム テクスチャのサポートが追加されたほか、ブレンド モードや不透明度を適用する新しいオプションも追加されました。

プリセットのライティング オプションは、シーンのライティングを容易に行うのに役立ちました。RTX アクセラレーテッド デノイズにより、インタラクティブ性の高いビューポートでシーンの細かい手直しを行うことが可能になり、パフォーマンスの低下はほぼなく、処理を待たされることなく制作に集中できました。

そして、Blender で最終パスを素早く書き出した後、Adobe Photoshop、After Effects、Illustrator、Premiere Pro で各種 GPU アクセラレーテッド エフェクトを加えてコンポジションを行いました。

SouthernShotty氏が『Watermelon Girl』に仕上げていく中で、今度は強力な GeForce RTX 4090 を自由に使えるようになりました。TechRadar が 「想像以上にパワフル」と評した GPU です。

最終的なフィルムを書き出す時には、Adobe Premiere Pro 用の人気のある Voukoder プラグインを介して RTX 40 シリーズの NVIDIA デュアル AV1 エンコーダーを使えば、瞬時に書き出し時間を短縮し、ファイル サイズを小さくできるようになります。

SouthernShotty 氏は最近 GeForce RTX 4090 GPU を試し、Blender や 3D 用の最強のカードなのかどうかを確かめました。その結果は下の動画をご覧ください。

テストでは、Blender のレンダリング速度は前世代よりも 70% 高速になっています。

UHD 770 搭載の Intel Core i9-12900K、64GB RAM 搭載のデスクトップで 2022 年 9 月に NVIDIA が実施したパフォーマンステスト。NVIDIA ドライバ 521.58、Windows 11。Blender 2.93 は、OptiX レンダー エンジンを使用し、Blender OpenData ベンチマークを使用して様々なシーンのレンダリング時間を測定しています。

Blender チュートリアルやソーシャル メディア リンクなど、SouthernShotty 氏の linktree をチェックしてみてください。

3D モーション グラフィックス アーティストの SouthernShotty 氏

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