CES 2019 において、ゲーム向けに最高の GeForce RTX が新世代ゲームへの扉を開く

投稿者: Brian Burke

CES において、NVIDIA は、世界中のゲーマー向けに新しい GPU を発表し、新しい GPU がゲーミング ノート PC の新記録樹立に貢献したこと、ならびに NVIDIA のゲーミング モニターの G-SYNC ラインが拡大したことを明らかにしました。

さらに、NVIDIA は、RTX のレイ トレーシングおよび DLSS テクノロジを使った新しいゲームとデモを公開しています。ブロックバスターの 『Battlefield V』 と 『Anthem』 が、RTX DLSS 機能を実装しています。『Justice』 と 『Atomic Heart』 では、レイ トレーシングと DLSS を駆使した、新テクノロジのデモ版が公開され、3DMark のレイ トレーシング ベンチマークで、GeForce RTX の実力をテストできるようになっています。

今日のゲームで比類なきエクスペリエンスを提供

NVIDIA は、GeForce RTX GPU のファミリが、現在のゲームプレイにおいて、すばらしいエクスペリエンスをいかにしてもたらすのかを示しました。

さらに、大規模な演算を必要とする、最新ゲームのワークロードを効率的に処理する、Turing の新しいシェーダー アーキテクチャを備えた GeForce RTX は、最新のゲームにおいて、さらに速い性能を発揮することができます。RTX 2060 は、キャッシュが 2 倍になっており、浮動小数点演算と整数演算の並列実行、アダプティブ シェーディング テクノロジおよび新しい統合メモリ アーキテクチャに対応しています。

最新のゲームでは、これらの機能を使うことにより、最大で前世代の GTX 1060 GPU の 2 倍の性能を得ることができます。

NVIDIA RTX がリアルタイム レイ トレーシングと AI によって向上されたグラフィックスを備えたゲームを実現

発表以来、ゲーム業界では、NVIDIA RTX プラットフォームが中心となっています。過去 6 か月において、ゲーム業界は、以下のような、数多くの画期的な成果がみられました。

  • リアルタイム レイ トレーシングを実現するのに十分な速さを持つ GPU の登場
  • Microsoft DirectX Raytracing (DXR) の形式による、業界標準のアプリケーション プログラミング インターフェイス
  • DICE/EA の Frostbite Engine や Epic の Unreal Engine、Remedy Entertainment の Remedy Engine、スクウェア・エニックスの Luminous Engine、Unity の UnityEngine といった、世界の主要ゲーム エンジンに対応
  • リアルタイムのレイ トレーシングを導入した、初めてのゲーム、『Battlefield V』 のリリース
  • 『Battlefield V Chapter 1: Overture』 において、性能が最大で 50 パーセント向上
  • DLSS を初めて採用したゲーム、『Final Fantasy XV Windows Edition』 のリリース
  • GeForce RTX 2060 の登場。349 ドルの価格で、全世界で数千万人の PC ゲーマーが RTX を利用可能に
  • すべての主要 OEM メーカーの 40 以上のモデルが、ゲーミング ノート PC 用の GeForce RTX を搭載

レイ トレーシングはゲームの未来

今、目の前にあるものが、未来のゲームを作っている人々を興奮させています。

Microsoft の DirectX 担当パートナー グループ プログラム マネージャーのカム ベブラ (Kam VedBrat) 氏は、次のように述べています。「レイ トレーシングは、ゲームの作り方、見た目とプレイを一変させるでしょう。DirectX Raytracing は、開発者が未来のゲームを作り出すための道筋を開くでしょう」

このような変化が、大変革を生み出します。プログラム可能なシェーダーは、NVIDIA が 15 年前に投入したとき、革命的なものでした。しかし、これは限界に行き当たりました。

NVIDIA RTX は、リアルタイム レイ トレーシング専用の RT コア、ならびにグラフィックスの性能を向上させるディープラーニング アルゴリズムを実行する Tensor コアに、次世代のシェーダーを組み合わせることによって、視覚的に忠実性の高い革命的な存在となっています。

Epic Games の創業者兼 CEO であるティム スウィーニー (Tim Sweeney) 氏は、次のように述べています。「GeForce RTX が、リアルタイムのレイ トレーシングを現実のものにしました。Unreal Engine 4 で RTX テクノロジを利用できるようにすることによって、NVIDIAは、ゲーム グラフィックスの未来を形成しようとしています」

Unity Technologies のグラフィックス担当バイスプレジデントであるナタリヤ タタルチュク (Natalya Tatarchuk) 氏は、次のように述べています。「リアルタイム レイ トレーシングは、リアルタイム グラフィックスを現実に大きく近づけており、リアルタイムではありえなかった、グローバル レンダリング エフェクトへの扉を開いています」

必要なツールが揃っている現在、ゲームの RTX 対応が加速していくでしょう。

リアルタイム レイ トレーシングを導入した初のゲーム、『Battlefield V』 が DLSS を追加

10 月、EA、DICE および NVIDIA が、リアルタイムのレイ トレーシングによるリフレクションのゲームへの導入を 『Battlefield V』 で初めて行いました。CES では、NVIDIAは、『Battlefield V』 に DLSS も実装されると発表しました。

DICE のテクノロジ担当ヘッドであるエネコ ビルバオ (Eneko Bilbao) 氏は、次のように述べています。「レイ トレーシングされた写実的なビジュアルと DLSS による高解像で、『Battlefield V』 をプレイするためには RTX をオンすることです

『Battlefield V』 で RTX をオンすることにより、ゲーマーは、もっとも美しいリアルタイム レイ トレーシングと DLSS による滑らかなフレーム レートを得られるようになります」

『Anthem』 が DLSS に対応

Anthem』 は、BioWare による、高い期待を集めている、マルチプレイヤーのオンライン アクション ロールプレイング ゲームで、10 年以上にわたって、Electronic Arts の最初のオリジナル IP となっています。『Anthem』 は、DLSS への対応を発表した、最新の AAA タイトルでもあります。

BioWare のゲーム担当ディレクターであるジョン ワーナー (Jon Warner) 氏は、次のように述べています。「従来のコンピューター グラフィックスとディープラーニングを組み合わせることのできる、DLSS は、NVIDIA 製品の性能の次の到達点を示しています。NVIDIA と協力し、『Anthem』 に RTX テクノロジを導入できることを喜ばしく思っています」

E3 で 90 以上の賞を獲得したあと、『Anthem』 は、『Mass Effect』 や 『Dragon Age』、『Baldur’s Gate』、『Star Wars: Knights of the Old Republic』 といったブロックバスター フランチャイズを送り出してきた BioWare の歴史でも最大のゲームとなっています。

中国で大人気の MMO、『Justice』 が、レイ トレーシングと DLSS で機能を拡張

NetEase と同社の人気ゲーム 『Justice』 に率いられ、中国のゲーム開発者は、グラフィックスのリアリズムという点で世界的なレベルに達しようとしています。11 月の GTC China で発表された『Justice』 は、レイ トレーシングと DLSS を同時に採用する予定になっています。CES において、NVIDIAは、『Justice』 のテクノロジ デモを行い、RTX のパワーをアピールしました。

NetEase のスタジオ担当ヘッド兼バイス プレジデントのフー チーペン (Zhipeng Hu) 氏は、次のように述べています。「NVIDIA RTX のリアルタイム レイ トレーシングと DLSS は、完璧なコンビネーションです。『Justice』 では、リアルタイム レイ トレーシングにより、追加の性能なしで、きめ細かな環境に生命を吹き込むことができています。その結果、『Justice』 ユニバースがより鮮明になります」

『Justice』 のデモ版は、RTX を搭載した、中国発の最初のゲーム コンテンツとなります。デモ版では、レイ トレーシングによるリフレクション、シャドウおよびコースティックスが採用されています。コースティックスでリアルタイム レイ トレーシングが使われるのは、これが初めてです。

3Dmark Port Royal が、レイ トレーシングと DLSS の組み合わせをテスト

レイ トレーシングがゲーム開発者の未来であることを示すために、大手のベンチマーク クリエーターである United Laboratories が、リアルタイム レイ トレーシングの性能を測定するために、あらたなベンチマークを導入しました。この 3DMark Port Royal ベンチマークは、レイ トレーシングのリアリスティックな正反射とピクセル パーフェクトなハード シャドー、ならびに DLSS に対応する予定となっています。3DMark Port Royal は、1 月 8 日に導入され、そのすぐ後に、DLSS のアップデートが行われます。

『Atomic Heart』 で、レイ トレーシングと DLSS の魅力を公開

モスクワに本社を置く Mundfish は現在、ソビエト連邦時代を舞台にしており、ユニークな外観、雰囲気、およびスタイルを持つ、パラレル ユニバースでの初の一人称シューティングゲーム、『Atomic Heart』 を制作しています。ゲーマーは、CES において、レイ トレーシングと DLSS を強調した、『Atomic Heart』 のテクノロジデモを目にしました。

Mundfish の CEO であるロバート バグラトゥーニ (Robert Bagratuni) 氏は、次のように述べています。「レイ トレーシングと DLSS は、不可能を可能にしてくれます」

Gamescom で最初にプレビュー公開された 『Atomic Heart』 では、DLSS と多様な種類のレイ トレーシングを備えた RTX が採用されています。ハリウッドの偉大な映画監督たちが多用した視覚的合図や、プレーヤーの背後にあるものの長く伸びる影とリフレクションは、RTX テクノロジを使って実現される、新しい、没入型のゲームプレイのヒントを与えてくれています。