12 社の AI スタートアップが、高額賞金の獲得を懸けて、3 月 26-29 日にシリコン バレーで開催される GPU テクノロジ カンファレンスのステージを目指します。

Inception アワードは昨年も実施され、今回が 2 回目です。セミファイナルとなるプレゼンテーション大会では、NVIDIA Inception Program に参加する新興のスタートアップがプレゼンテーションを行い、厳正な審査の下、GTC で行われる最終ラウンドへの切符を争います。

プレゼンテーション大会は 3 月 6 日に行われ、13 ～ 18 時 (日本時間 3 月 7 日 5 ～ 10 時) の間は https://www.nvidia.com/en-us/gtc/topics/ai-startups/ でライブ配信されます。

このセミファイナルでは、階段を上がったりフェンスによじ登ったりできるロボットを製作している Ghost Robotics、自分の意思で制御できるバイオニック アームを開発する Cambridge Bio-Augmentation Systems、AI を活用してよりスムーズなショッピングの実現を目指す AiFi など、注目のスタートアップがプレゼンテーションに臨みます。セミファイナリストに選出された 12 社の詳細は、この記事の後半でご紹介します。

GTC で行われる最終ラウンドも見逃せません。白熱したプレゼンテーションを、ぜひ会場でご覧ください。最終ラウンドでは、NVIDIA CEO のジェンスン フアンより賞金の授与も行われます。昨年は、創業間もないスタートアップ 6 社に総額 150 万ドルの賞金が贈られました (昨年の結果はこちら)。GTC への参加登録をご希望の方はこちらにアクセスしてください。

年に一度のビッグ イベント

審査員はジェンスン フアンのほか、このイベントのトップ スポンサーである投資会社各社のエグゼクティブが務めます。セミファイナルでは、医療、自律型システム、エンタープライズの 3 つの分野に携わる企業の選考が行われます。

各分野から 2 社が選出され、GTC での最終ラウンドに進みます。最終ラウンドは 3 月 27 日 16 時 30 分～ 17 時 30 分 (日本時間 3 月 28 日 8 時 30 分～ 9 時 30 分) に行われ、大志を抱いたファイナリストたちが賞金を懸けて最終スピーチに臨みます。それぞれのカテゴリから優勝企業 1 社が選ばれ、ご来場の皆様の前で発表されます。

3 月 27 日のこのコンペティション以外でも、GTC ではさまざまなスタートアップをご紹介します。展示ホールのスタートアップ パビリオンや期間中のテクニカル セッションで、Inception Program 参加企業各社の最先端のテクノロジをご覧ください。出展するスタートアップ自身にとっても、この 4 日間のカンファレンスは、ビジネス リーダー、テクニカル エキスパート、ベンチャー キャピタルをはじめとしたイノベーターたちと知り会う絶好の機会となるでしょう。

壇上での記念撮影に臨む 2017 年 Inception アワード受賞者

セミファイナル進出企業

それでは、プレゼンテーション大会に臨む 12 社を詳しく見ていきましょう。

自律型システム

• Morpheus Labs (英国、オックスフォード): 自動運転車および交通モデリング アプリケーション向けの機械学習テクノロジを開発しています。このテクノロジを活用して、人間の実演を材料に、自律型システムに複雑な課題の解決方法を学習させることができます。
• Kinema Systems (米国、カリフォルニア州メンローパーク): 物流および製造業界向けに、ディープラーニングと 3D ビジョンを活用した革新的なロボット ソリューションを構築しています。
• Cochlear.ai (韓国、ソウル): 信号処理とディープラーニング テクノロジを活用して音声の意味を理解できる AI システムを開発しています。
• Ghost Robotics (米国、ペンシルベニア州フィラデルフィア): 革新的な多脚ロボットを開発し、起伏のある場所や過酷な環境で使用される自律式無人陸上車両の市場を変革しています。

医療

• Subtle Medical (米国、カリフォルニア州パロアルト): 画像の取得、復元、処理、分析といった機能の向上を通じて、医用イメージング システムを進化させるディープラーニング テクノロジを開発しています。
• Parabricks (米国、ミシガン州アナーバー): 最先端のディープラーニング技術を活用して遺伝子データの解析を高速化し、病気の治療方法に変革をもたらしています。
• Phenomic AI (カナダ、トロント): 生体画像判読を自動化する、ディープラーニングを活用したプラットフォームを開発し、診断や新薬の開発に役立ててもらおうとしています。
• Cambridge Bio-Augmentation Systems (英国、ケンブリッジ): 機械学習と AI を活用し、神経シグナルを理解しようとしています。同社の目標は、人間の身体の一部であるかのように動作するバイオニック アームを作ることです。思考だけで制御できるようにし、さらには使用者への知覚のフィードバックを実現しようとしています。

エンタープライズ

• CrowdAI (米国、カリフォルニア州マウンテン ビュー): 最先端の人工知能を使用して、人工衛星や航空機で撮影した動画や静止画から自動的に物体を検出しようとしています。
• DarwinAI (カナダ、ウォータールー): クラウド コンピューティングからエッジ コンピューティングに至るまで、人々のニーズや要件に応じて最適化されたディープラーニング AI ソリューションを構築しています。
• AiFi (米国、カリフォルニア州サンタクララ): コンビニエンス ストアから大手小売店まで多様な店舗向けに、世界初の拡張可能な「レジなし」ソリューションを発表しています。
• Determined AI (米国、カリフォルニア州サンフランシスコ): エンドツーエンドのディープラーニング ワークフロー エンジンを開発しています。このエンジンは、機械学習エンジニアやデータ サイエンティストの生産性を高めることを目的とし、収益を創出する機能に適した推奨アクションや What-If シナリオを提供します。

今すぐ GTC の Web サイトをチェックして、AI スタートアップに関する催しの概要をご覧ください。GTC への参加登録をご希望の方はこちらにアクセスしてください。