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火星用モルフォボット:カリフォルニア工科大学が NASA ミッション候補の全地形対応ロボットを開発

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捜索や救助、配達などさまざまな可能性を秘めた、NVIDIA Jetson 搭載の M4 Morphobot を発表

Mory Gharib 氏と Alireza Ramezani 氏は、2020 年、文字通りこの世のものとは思えない変形ロボットの開発に取り組んでいました。NASA の火星探査機です。

カリフォルニア工科大学は、飛行、運転、歩行、そしてスキルの組み合わせによる 8 種類の動作が可能な多才なロボットを発表しました。このロボットは、エッジ AI とロボティクスのための NVIDIA Jetson プラットフォームによって実現されています。

カリフォルニア工科大学で航空工学と生体工学の教授を務める Gharib 氏は次のように述べています。「実現したい機能が増えるにつれて、このような多才なロボットになりました。当初設計チームに提案したとき、皆、無理だろうと言いました」

カリフォルニア工科大学はその初期研究に資金を提供しました。NASA と NASA のジェット推進研究所 (JPL) がその次の段階に資金を提供し、さらに昨年の夏、ノースイースタン大学の電気コンピューター工学の助教である Ramezani 氏を JPL の教授研究員として迎え入れ、さらに開発を進めました。

その M42 バージョンは現在、火星探査機の候補として NASA で開発中であり、米国運輸省からも関心が寄せられていると Gharib 氏は言います。「NASA では今、着陸時の変形をテストしているところです」

最近『ネイチャー コミュニケーションズ』誌に論文を発表して以来、Gharib 氏には多くのオファーが殺到しているといいます。

「突然、これほど注目されるようになったことに、私たちは少し圧倒されています。あまりにも多くの機関にさまざまなコラボレーションを提案されています」

消防、捜索、救助活動

この論文を執筆したカリフォルニア工科大学のチーム (Gharib 氏と Ramezani 氏、カリフォルニア工科大学の航空宇宙分野の博士研究員である Eric Sihite 氏、JPL の Arash Kalantari 氏、CAST の設計エンジニアである Reza Nemovi 氏) は、M4 は捜索や救助など多様なミッションに対応できるように設計されていると述べています。

例えば、火災現場など、走行したり歩いたりすることが不可能な場所では、カメラやセンサーを使って状況を把握するために飛行して偵察することができます。

Gharib 氏によると、ロサンゼルス地域の複数の消防署が M4 に興味を持ち、問い合わせてきています。

「消防隊員などの初期対応者にとっては、安全な場所に着陸してから現場に突入する必要があるため、非常に大きな利点となるのです」

多彩なドローン配送で仕事を効率化

カリフォルニア工科大学のチームは、M4 を使ってドローン配送の複雑さを解決することも目指しています。ドローンによる配達は、このロボットにとっては容易い作業であると Gharib 氏は言います。

従来の配達用ドローンは、安全上の理由から、誰もドローンが自宅や会社の近くに着陸することを望まないことに大きな課題があると彼は述べています。これに対し、M4 は人から隔離された場所に着陸し、そこから走行して配達を終えることができます。

M4 は、トラックでの配送が困難な地域や、配送サービスをまったく提供できない地域を飛ぶこともできます。

「トラックで配達できない場所はたくさんあるのです」と Gharib 氏は言います。

現在、M4 は時速 40 マイル (約 64 キロメートル) 、バッテリーは 1 回の充電で最大 30 分の飛行が可能です。しかし、より長い飛行時間、より大きな積載量、より長い移動距離を持つより大きなドローンの設計にも取り組んでいます。

可能性に限界はありません。

NVIDIA Jetson Nano についてはこちらをご覧ください。


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