Oracle は、クラウドにおいて NVIDIA GPU にできることについて既成概念の枠を越えようとしています。

詳しくは、今週サンフランシスコで開催されている Oracle OpenWorld と Oracle Code One でお確かめください。NVIDIA と Oracle は、AI や GPU アクセラレーテッド アプリケーションを企業にもたらすべく拡大する両社のコラボレーションを紹介する予定です。

GraalVM アプリケーションへの CUDA-X ライブラリーの統合、Oracle Digital Assistant による会話型 AI の強化、Oracle Cloud Infrastructure Data Science サービスによるデータ サイエンス パイプラインの高速化は、世界中の企業顧客や開発者が受ける GPU アクセラレーテッド コンピューティングの恩恵のほんの一例です。

両社のコラボレーションは、幅広い業種のイノベーションを刺激するために、Oracle Cloud Infrastructure を通じてベア メタル GPU をパブリック クラウドにもたらしたことに端を発しています。エンジニア、開発者、データ サイエンティスト、研究者は、これらのインスタンスを利用して視覚化、AI／機械学習、ビッグデータ、データベース、HPC ワークロードを実行しています。

Oracle の Oracle Cloud Infrastructure 担当プロダクト マネジメント ディレクターである Karan Batta 氏は、「当社は、NVIDIA と協力して GPU アクセラレーテッド コンピューティングを自社クラウド プラットフォーム上で市場化し、当社の最大のお客様が求める安定性やパフォーマンスを実現しようとしています。ベア メタル コンピューティングとクラウドおよび NVIDIA GPU の組み合わせは、大手企業顧客にこれまでにない能力と柔軟性をもたらします」と述べています。

Oracle OpenWorld 2019 および Oracle CodeOne 2019 に参加される方は、以下に示す両社のコラボレーションのハイライトをぜひご確認ください。

GraalVM への NVIDIA GPU アクセラレーションの投入

開発者向け CUDA-X ライブラリーの豊富なエコシステムが GraalVM 言語で開発されたアプリケーションにどのように統合されるのかをご紹介します。GPU の多言語バインディングを作成することにより、GPU カーネルを R、JavaScript、Scala などの GraalVM 言語やその他の JVM ベースの言語から直接起動できるようになります。

この新機能により、データを活用し、機械学習やディープラーニングをアプリケーションに統合するのが容易になります。例えば、金融機関がリスク予測の速度や精度を向上させることが可能なほか、e コマース ソフトウェア アプリケーションがより素早く知見を提供できるようになります。

NVIDIA GPU アクセスの簡素化：GraalVM による GPU の多言語バインディング [DEV6097] | 9 月 18 日（水）、午後 6 時 ～ 6 時 45 分 | モスコーン サウス、314 号室

会話型 AI の実現

会話型 AI モデルは、人間のようなやりとりを再現し、ほぼリアルタイムに応答できなければなりません。しかし、そうしたモデルはコンテキストや複雑な検索パターンを理解し、インテリジェントな応答をリアルタイムに提供しなければならないため、大規模で、非常に複雑です。Oracle Digital Assistant がどのようにして NVIDIA GPU を利用して会話型 AI を高速化し、効率と応答性に優れた音声認識、トレーニング、推論を実現するのかをご紹介します。

Oracle が語る：Chatbot Assistant によるエンタープライズ アプリケーションのための会話型 AI [GEN5607] | 9 月 17 日（火）、午後 1 時 45 分 ～ 2 時 30 分 | モスコーン サウス、209 号室

Oracle Cloud におけるリアルタイム ストリーミング予測

特にクラウド環境でリアルタイム ストリーミング予測を実現するには、低レイテンシーと高スループットが不可欠です。機械学習パターン認識における Oracle の先進イノベーションである MSET2 のNVIDIA GPU アクセラレーションが、どのようにして Oracle Cloud のレイテンシーの大幅な低減とスループットレートの向上をもたらすのかをご紹介します。

その結果、電気・ガス・水道、スマート マニュファクチャリング、石油・ガス、民間航空などの高密度センサー IoT 業界のお客様は、工場や物理資産からの膨大な量のデータを利用して貴重な予測的知見を得ることができるようになります。

高密度センサー IoT 予測のための自律的異常検出の NVIDIA GPU アクセラレーション [DEV6645] | 9 月 16 日（月）、午後 12 時 30 分 ～ 1 時 15 分 | モスコーン サウス、206 号室

OCI Data Science 上での機械学習の高速化

Oracle Cloud Infrastructure Data Science サービスは、Oracle Cloud 上でのデータ サイエンティストの効率的なコラボレーションや機械学習モデルの構築、トレーニング、および展開を可能にします。まもなく、このサービスはデータ サイエンス パイプラインのエンドツーエンド実行を可能にするソフトウェア ライブラリー スイート「RAPIDS」と共に、NVIDIA GPU に対応します。それに伴い、企業のデータ サイエンティストは桁違いに高速で、モデル展開を劇的に高速化するモデルを反復できるようになります。

Oracle Data Science Cloud 詳説 [PRO5225] | 9 月 17 日（火）、午前 11 時 15 分 ～ 午後 12 時 | モスコーン サウス、212 号室

どのようにすれば開発者、データ サイエンティスト、お客様がこれらの新機能を利用できるかについて、さらに詳しくお知りください。今すぐ Oracle OpenWorld および Oracle Code One への参加登録をして、Oracle Cloud で GPU をご体験ください。

このトピックの分析については、Futurum Research の Daniel Newman 氏のブログをお読みください。