先週火曜、NVIDIAのCEOであるジェンスン・フアン（Jen-Hsun Huang）は、当社のIrayテクノロジが、インタラクティブなバーチャル環境を圧倒的な忠実度で構築できるしくみを紹介しました。

たとえば、購入を検討している車内オプションのすべての組み合わせを、フォトリアリスティックな精巧さであらゆる角度から確認することや、新しい建物の内装を、あらゆる部屋の隅から建設前に体感することができたら、どうでしょうか。

IrayのVR機能を利用すれば、ユーザーがヘッドセットを装着して、フォトリアリスティックなバーチャル環境を見て回ることが可能になります。たとえば、きわめて精度の高い、バーチャルな自動車の内部、最新のロフト、当社の未完成のシリコンバレー・キャンパスの屋内などを見学できます。

米国カリフォルニア州サンノゼで開催された当社の「GPUテクノロジ・カンファレンス」の基調演説で、フアンは、まだ建設中の当社キャンパスの内部を参加者に紹介しながら、次のように述べました。「美しいというほかありません。IrayのVRは、自動車の設計者や建物の建築家をはじめ、多くの分野の人々に信じられないほどの価値をもたらすでしょう」

これらの環境は、そのリアリズムにもかかわらず、すべて当社のコンピュータ・モデルの内側に存在します。

これは、「NVIDIA GPUの能力を活かして、目を見張るような精度で、ユーザーが設計したものへの没入型体験をすばやく生成できるようにする」という、当社のIrayテクノロジにおける次のステップです。

Irayがバーチャル・リアリティに現実味をもたらす

Irayには、インタラクティブ・レイトレーシング、物質の正確な表現機能、デスクトップからデータセンターへの拡張性をはじめ、多彩なレンダリング機能が用意されているため、ユーザーは、自分の設計をすばやく洗練させることができます。これらの機能によって、Irayはすでに設計者にとって必須のツールとなっていますが、今後は、リアリスティックなバーチャル体験においても欠かせないものとなるでしょう。

特に、Irayは、日中の任意の時間帯や、1年の任意の日付の、光と設計の相互作用をモデリングできる機能を利用する建築家や照明設計者に対して、その優れた能力をすでに実証しています（「リアルタイム・レイトレーシングで本物の「殺人光線」を防止」を参照）。

Iray VR機能の提供開始については、今春中に詳細をお知らせします。