現代の生活で、ハイ・パフォーマンス・コンピューティングの関わっていない側面は、事実上ないといってよいでしょう。そこで、来月のGPUテクノロジ・カンファレンスでは、スーパーコンピューティングが主導する科学および業界の進歩について、非常に幅広い範囲にわたり専門家が議論します。
NVIDIAのTeslaアクセラレーテッド・コンピューティング・プラットフォームは、世界でもっとも強力なスーパーコンピュータのいくつかを支える原動力です。膨大な数のコンピューティング・タスクに同時に取り組む能力を利用し、研究者は、病気と闘う新しい方法の発見や宇宙の謎の解明など、今日のもっとも困難な問題に対処します。
そのため、GPUアクセラレーテッドのハイ・パフォーマンス・コンピューティング向けの新しいアプリケーションと新しい手法が急増しており、そのテクノロジは、発見とイノベーションを推進するために適用されています。この新しいテクノロジを存分に堪能できるGTCは、4月4~7日、シリコンバレーで開催されます。
注目の催しをいくつかご紹介します:
- イリノイ大学のシニア・リサーチャーであるジェームズ・フィリップ(James Phillips)氏が、6,400万個の原子からなるHIVキャプシドの原子模型の構築について講演します。これは、ペタスケール・マシン(毎秒1015回以上の浮動小数点演算能力を持つGPUアクセラレーテッド・スーパーコンピュータ)において実現しました。
- SpaceXのシニア・ソフトウェア・エンジニアであるステファン・ジョーンズ(Stephen Jones)氏が、ロケット・エンジン内部の燃焼プロセスを正確にモデリングするためのマルチフィジックス・コードを、GPUを使用して同社がいかにして作成しているかについて講演します。
- スイス国立スーパーコンピューティング・センタのディレクターであるトーマス・シュルテス(Thomas Schulthess)氏が、かつてないレベルの正確性を備えた気象予報システムを構築するのに、彼のチームがGPUアクセラレーテッド・コンピューティングを使用してどのように行ったかについて講演します。
- バルセロナ・スーパーコンピューティング・センターのポー・ファレ(Pau Farré)氏が、火山灰や薬分子の相互作用をGPUによりモデリングするため、彼のチームがスーパーコンピューティング・アプリケーションを高速化した方法について講演します。
- ヘルムホルツ・センター・ドレスデン-ローゼンドルフ研究所の計算放射線物理学グループ・リーダーであるマイケル・バスマン(Michael Bussmann)氏が、ライブで双方向的にインシトゥ(in-situ)で可視化された大規模プラズマ・シミュレーションを作成した彼自身の経験について講演します。この講演では、システムをシミュレーションする能力だけでなく、GPUが得意とする、シミュレーションされたデータを可視化する能力の点からHPCシステムを見ることが重要である理由について説明します。
- SKA South Africaのサイモン・ラトクリフ(Simon Ratcliffe)氏が、当社のTegra X1プラットフォームの活用について講演します。同氏は、このプラットフォームを用いて、南アフリカの半砂漠地域、カルーで、次世代の電波望遠鏡であるMeerKATを現在建設中です。
NVIDIAエンジニアとの対話
世界中から集まる最先端の科学者、研究者、開発者の発表によるセッションの他にも、NVIDIAが誇るエンジニアがカンファレンスで講演する予定です。テーマは、GPUアクセラレーテッド・システムへのHPCアプリケーションの導入、GPUアクセラレータに複雑なプログラムを移植するためのデファクト・スタンダードとしてOpenACCが急成長した理由、さまざまなアプリケーションでアクセラレータを使用するための基礎、などです。
参加申し込み
これらの講演者すべてに共通する特徴は、GPUを使って作業しブレークスルーを達成している、という点です。次のブレークスルーを起こしませんか。それには最新の洞察を得る必要があります。
今すぐGTCにご登録ください。